タイトル |
夏秋咲きスプレイギク(8、9月出荷)の品種選定 |
担当機関 |
福島県農業試験場 |
研究期間 |
1998~1998 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1999 |
要約 |
8、9月出荷作型において、自然日長条件下でも品質の良い切花が得られる夏秋咲きスプレイギクの品種はアニタとテネシーである。電照を行うことで切花品質が改善される品種はセドリック、ピンクコンテスト、ピーターである。
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背景・ねらい |
福島県のスプレイギクの栽培品種は主に秋咲きタイプが使用されている。 8月下旬から9月に切花生産する作型では、高温による開花遅延や花房形の 変形等、切花の品質低下が問題となっている。また、近年は夏秋咲きタイプの 品種が種苗商社などから数多く販売されているが、その開花特性は不明な点が 多い。そこで、夏秋咲きスプレイギクの特性解明のため、電照処理の影響に ついて検討する。
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成果の内容・特徴 |
- 切花時期は、5月12日挿し芽の作型で、自然日長条件の場合、開花盛期を
8月に迎えた品種は、セドリック、ピンクコンテスト、ダンディ、アニタ、 ピーター、テネシーであり、9月に開花する品種はムーンビーチ、セイサンドラ、 プラハ、セイオーロラである。同じ作型で電照を行った場合の開花は、7月23日 に消灯したものは8月下旬から9月中旬である( 図1)。 電照による開花時期の抑制効果が特に大きい品種はセドリック、 ピンクコンテストダンディ、ピーターであり、開花抑制効果が小さく、自然日長と 電照の切花時期がほぼ同じ品種はセイサンドラ、プラハ、セイオーロラである (図1)。
- 切花品質については、切り花長が80~130cm、花房型の凸形と平形の割合が
85%以上のものを品質のより切花とすると、自然日長栽培ではアニタとテネシーが よく、電照を行えばセドリック、ピンクコンテスト、ピーターがよくなる (表1)。
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成果の活用面・留意点 |
- 本試験では県内産地で有望視されている品種を供試したが、新たな品種を
導入する場合は、これらの特性と照らし合わせて品種を仕分けして、栽培方法の 目安とすることができる。
- 電照栽培の場合挿し芽時期と電照期間によって切花長を調整することができる。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
くこ
出荷調整
品種
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