豚精漿は10度Cでの豚精液保存に有効である

タイトル 豚精漿は10度Cでの豚精液保存に有効である
担当機関 東北農業試験場
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 豚射出精子を5%~25%の豚精漿を含む精液保存液(モデナ)を用いて、10度Cで保存すると、保存精子は28日間運動性を維持することができる。
背景・ねらい わが国の豚の人工授精普及率は3.5%と極めて低い。その原因として、人工授精
による低受胎率が考えられる。現在、人工授精に用いる豚精液の液状保存には
原精液を保存液で希釈して用いているが、保存液中の精漿の影響については
知られていない。そこで本研究は、高い受胎率が望める精液保存方法を確立
することを目的に、精液保存時の精漿が保存後の精子の生存性及び運動性
に及ぼす影響について検討する。
成果の内容・特徴 供試精液としてはランドレース種雄豚A及びBの濃厚部精液を、保存液としては
モデナを用いた。保存液中の精漿の濃度を0~75%とし、
希釈精液(1 X 108 精子/ml)を10度Cで遮光保存した。
保存精子の運動性はHamilton-Thorne Research Motility Analyzerを用いて
分析した。5μm/sec以上の速度を有する精子の割合を運動精子率、
その内平均細胞パス速度/直線速度が80%を越える精子の割合を直進運動精子率
として示した。また、原精液をモデナで常法通り5倍希釈したものを対照区とした。
  1. 図1、3に
    示すように、運動精子率は、0%区では保存1日目以降、1%区では保存14日目以降、
    75%区では、種雄豚Aで保存14日目以降、種雄豚Bで保存7日目以降に対照区に
    比べて有意に低下した。
  2. 図2、4に
    示すように、直進運動精子率は、0%区では保存1日目以降に、1%区では、種雄豚
    Aで保存14日目以降、種雄豚Bで保存28日目に、75%区では、種雄豚Aで保存
    14日目以降、種雄豚Bで保存21日目以降に対照区比べて有意に低下した。
  3. 5%~25%区の運動精子率及び直進運動精子率の値には全保存期間を通して、
    対照区と差は認められなかった。以上の結果から、保存液中への精漿添加は
    保存精子の運動性保持に有用であること、さらに、その濃度範囲は5~25%で
    あることが示された。
成果の活用面・留意点 豚精液の液状保存技術の実用化への基礎的知見として利用する。
図表1 231556-1.gif
図表2 231556-2.gif
図表3 231556-3.gif
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