“中生の晩”熟期の水稲新品種候補「福島1号」の育成

タイトル “中生の晩”熟期の水稲新品種候補「福島1号」の育成
担当機関 〃相馬支場
研究期間 2000~2000
研究担当者 斎藤真一
荒井義光
大和田正幸
菅家文左衛門
平 俊雄
佐藤弘一
斎藤弘文
半沢伸治
木田義信
武田敏昭
冨樫伸夫
浜名光衛
小林弥一
手代木昌宏
佐藤有子 
発行年度 2000
要約 「福島1号」は、福島県で育成した“中生の晩”に属する系統である。「ひとめぼれ」、「コシヒカリ」より耐倒伏性、いもち病抵抗性が優る耐冷、良食味系統である。2000年度より福島県の奨励品種に採用される。
背景・ねらい 現在、福島県では「コシヒカリ」への作付偏重が進んでいる。特定品種への作付集中は気象災害や病害虫の被害を増大するばかりでなく、作業機械や施設の効率的な利用を阻害するなど、生産効率や作柄安定の面からも好ましい状況ではない。本県では長年にわたり、中生品種と「コシヒカリ」の中間熟期の品種選定を進める一方、平成元年からはこの熟期の品種育成を目標として育種事業を進めてきた。
成果の内容・特徴
  1. 「福島1号」は福島県農業試験場において、「農林21号」熟期の品種を育成する目的で、1991年に「中部82号」を母、「チヨニシキ」を父として人工交配し、育成された系統である。
  2. 出穂、成熟期は「ひとめぼれ」よりやや遅く、「農林21号」よりやや早い。本県では“中生の晩”に属する。
  3. 「ひとめぼれ」よりやや短稈で、耐倒伏性は「ひとめぼれ」より優る“やや強”である。草型は“偏穂数型”である。
  4. いもち病真性抵抗性遺伝子型が“Pia”と推定され、圃場抵抗性は葉いもちが“中”、穂いもちが“やや強”である。
      
  5. 耐冷性は「ひとめぼれ」並の“極強”である。
      
  6. 玄米千粒重は「コシヒカリ」並の“中粒”である。年次によって乳白米の発生が見られるが、光沢が良く良質である。
      
  7. 収量は「コシヒカリ」、「農林21号」より優り、「ひとめぼれ」並である。食味は「ひとめぼれ」よりやや劣るが「農林21号」より優る“上の下”である。
      
  8. 2000年度より福島県の奨励品種に採用される。普及見込み面積は県内平坦部を中心に、1,000haである。
    表1.特性一覧表
成果の活用面・留意点
  1. いもち病抵抗性は十分ではないのでいもち病の発生には留意する。
  2. 乳白米の発生を助長するような極端な多肥栽培は避ける。
図表1 231575-1.jpg
カテゴリ 育種 いもち病 害虫 新品種 水稲 抵抗性 抵抗性遺伝子 品種 良食味

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