「はえぬき」の登熟中期の葉色による産米の食味(玄米タンパク質含有率)別仕分け法

タイトル 「はえぬき」の登熟中期の葉色による産米の食味(玄米タンパク質含有率)別仕分け法
担当機関 農業試験場庄内支場
研究期間 2000~2003
研究担当者 安藤 正
横山克至
高取 寛
渡部幸一郎
藤井弘志
発行年度 2000
要約 出穂後15~20日頃の止葉の葉色を測定することによって、収穫時の産米を玄米タンパク質含有率で仕分けすることが可能であった。
背景・ねらい 庄内地域では共乾施設利用面積の占める割合が約6割に達しようとしており、21世紀における庄内の米生産は共乾施設を中心に進められるものと考えられる。しかし、現状の共乾施設においては食味のバラツキのある米が一緒に混合され、必ずしも産米の食味向上に結びついていない。そこで、地域全体の良食味米生産への誘導と産米の仕分けによる販売戦略支援を目的として、葉色によるほ場単位の食味診断技術の開発を行う。
成果の内容・特徴
  1. 「はえぬき」において、登熟期間中に葉色(葉緑素計)を測定することにより、産米の玄米中のタンパク質含有率の推定が可能であった。葉色の測定部位としては、止葉が次葉に比べて、相関が高い傾向であった(表1)。
     
  2. タンパク質含有率で産米の仕分けを行う場合、葉色によるタンパク質含有率の推定精度および仕分け作業の時間的余裕を考慮すると下記の測定条件が有効であった(表1,図1)。
      ◎測定時期:出穂後15~20日
      ◎測定部位:止葉10株(ほ場全体の葉色の代表値)
      ◎測定方法:葉緑素計を用いて常法で測定
      ◎仕分け葉色:出穂後15日→32,出穂後20日→31.5(平成11,12年の結果から、玄米タンパク質含有率7.5%を仕分け基準とした場合)
     
  3. 葉色によって仕分けした産米の玄米タンパク質含有率をみると、葉色32未満では、葉色32以上のタンパク質含有率に比べて、0.4~0.9%低い傾向であった(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. この成果の適応地域は、山形県庄内地域とする。
  2. 葉色測定は、ほ場全体の葉色の代表値となる株の葉色を測定する。
図表1 231586-1.jpg
図表2 231586-2.jpg
図表3 231586-3.jpg
カテゴリ 診断技術 良食味

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