リンゴ腐らん病の病患部削り取り機「樹皮スクレーパ」の開発

タイトル リンゴ腐らん病の病患部削り取り機「樹皮スクレーパ」の開発
担当機関 青森県りんご試験場
研究期間 2000~2000
研究担当者 雪田金助
発行年度 2000
要約 リンゴ腐らん病(胴腐らん)治療用の携帯型病患部削り取り機「樹皮スクレーバ」を開発した。本機は電池を電源とし、重量が390gと軽く操作性に優れる。従来の削り取りナイフに比べ作業時間は変わらないが、軽労化が図られ安全性も高い。
背景・ねらい 青森県におけるリンゴ腐らん病はここ数年減少傾向を示しているものの、依然として甚大な被害を及ぼし続けている。本病の防除対策として、胴腐らんの早期発見・早期治療は極めて重要な地位を占めている。しかし、治療には多大な労力を要するという難点があり、さらに鋭利な刃物を用いた削り取り法には怪我などの危険性も潜んでいる。そこで、治療作業の軽労化と安全性の向上を図るために、小型軽量で操作性に優れた病患部削り取り機「樹皮スクレーパ」を民間企業と共同開発する。
成果の内容・特徴
  1. 樹皮スクレーパの特性 
      (1)共同開発メーカー
        リョウビ(株):広島県、(株)津軽クボタ:青森県
      (2)仕様
        本体(BWS-72):重量390g、大きさ226x46x49.4㎜、コード長さ1.5m、電圧7.2V,振動数14,700回/分、刃(ブレード)の大きさ53x30㎜
        電池(B-7220F):重さ425g、電圧7.2V
        電池ホルダー(BPH-72):重量135g
        充電器(UBC-200H):重量1.0㎏、電圧100V,充電時間13分
     
  2. 性能 
      (1)作業時間:1電池当たりの連続負荷稼働時間は3℃で28~35分、25℃で32~40分と短いが、実際の作業では約10個の胴腐らんを治療できる。
      (2)作業性:従来の鋭利な削り取りナイフを用いた治療に比べ、作業性は同等~やや劣る。しかし、操作になれると作業時間の短縮も期待できる。「病患部の削り取りに大きな力を必要としない」、「疲労感が少ない」などにより、試用者の総合評価は高い。
      (3)安全性:刃先の振動幅は1.5㎜と小さく、負荷がなくなると自動的に停止するので安全性は高い。
      
  3. 基本的な使い方
      (1)病斑の大きさを確認し、削り取る範囲を決める。
      (2)樹皮に対して垂直になるように刃先を押し当て、削り取る範囲の外側のラインに沿って、下から上の方向に向かって刃先を押し上げるように、あるいは上から下の方向に向かって刃先を押し下げるように樹皮を切断する。
      (3)病患部を含めたライン内側は、樹皮に対して平行になるように刃先を押し当て、上下左右の方向に自在に刃先を動かしながら削り取る。
      (4)削り取った樹皮を処分し、削り痕に有機銅塗布剤などを塗る。

    図1.樹皮スクレーパの概要表1.樹皮スクレーパと削り取りナイフの作業性比較
    表2.試用者の総合評価
    表3.自然発生の胴腐らんの治療に要する時間と治療効果の比較
成果の活用面・留意点
     
  1. 予備の電池を1個携帯すると、半日単位で作業できる。
      
  2. 力は必要ないという意識をもって操作する。
      
  3. 内部の小さな削り残りの樹皮など、最終的な仕上げの処置を従来の削り取りナイフで行うとより効率的である。
      
  4. 価格:58,400円、販売元:㈱津軽クボタ ℡.0172-65-4000
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カテゴリ 肥料 病害虫 軽労化 防除 りんご

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