小型ハウスによるシアナミド剤を利用したオウトウの加温開始時期と収穫時期

タイトル 小型ハウスによるシアナミド剤を利用したオウトウの加温開始時期と収穫時期
担当機関 山形県立砂丘地農業試験場
研究期間 2000~2000
研究担当者 北澤由美 
発行年度 2000
要約 庄内地域で、小型ハウスを利用したオウトウ加温栽培を行う場合、シアナミド剤処理を組み合わせることにより、「紅さやか」で4月中旬、「佐藤錦」で4月下旬、「紅秀峰」で5月上旬に収穫が可能である。
背景・ねらい 山形県ではオウトウの加温栽培が増えてきており、低温遭遇時間と自発休眠の関係や休眠打破技術について研究が行われている。しかし、庄内地域は山形県内でも冬期間が比較的温暖であり、低温遭遇時間と自発休眠の関係が明らかでなかった。そこで、これまで行われてきた方法も組み合わせ、庄内地域におけるオウトウの加温栽培について検討を行った。
成果の内容・特徴
    庄内地域で、小型ハウスを利用したおうとうの加温栽培を行う場合、シアナミド剤処理を組み合わせることにより以下の作型が可能である。
  1. 「紅さやか」を1月中旬(7℃以下遭遇時間1100時間程度)に加温開始し、加温開始直前にシアナミド剤20倍を散布することにより、4月上中旬に収穫できる(表1)。
     
  2. 「紅さやか」を1月下旬(7℃以下遭遇時間1400時間程度)に加温開始し、4月下旬に収穫できる(表1)。 
      
  3. 「佐藤錦」を1月中旬(7℃以下遭遇時間1100時間程度)に加温開始し、加温開始直前にシアナミド剤20倍を散布することにより、4月下旬に収穫できる(表2)。
      
  4. 「紅秀峰」を1月中旬(7℃以下遭遇時間1100時間程度)に加温開始し、加温開始直前にシアナミド剤20倍を散布することにより、5月上旬に収穫できる(表3)。
      
  5. 栽培条件は以下の通りである。
      ・601コンテナ栽培、5年生樹
      ・小型ハウスの概要 大きさ:間口7.2m×奥行き21.6m×高さ(みね部)3.5m 暖房機:20,000kcal/h
      ・栽培密度:樹間1.2m×列間2m
      ・温度管理 発芽まで昼温15℃ー夜温5℃、開花まで18℃ー7℃、収穫まで20℃ー12℃

       表4.結実状況及び果実品質(「紅さやか」)
       表5.結実状況及び果実品質(「紅秀峰」)
       表6.結実状況及び果実品質(「佐藤錦」)
成果の活用面・留意点
     
  1. シアナミド剤は現在オウトウに登録がない。
  2. 必要な7℃以下遭遇時間を満たす加温開始時期は、年次によって大きく異なるので十分注意が必要である。
  3. コンテナ栽培となるため、収量を上げるためには花芽が十分に着生した充実した樹をそろえる。
図表1 231652-1.jpg
図表2 231652-2.jpg
図表3 231652-3.jpg
図表4 231652-4.jpg
図表5 231652-5.jpg
図表6 231652-6.jpg
カテゴリ おうとう 温度管理 栽培条件

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