被覆作物間作による低湿重粘土転換畑の排水性改善とスイカへの影響

タイトル 被覆作物間作による低湿重粘土転換畑の排水性改善とスイカへの影響
担当機関 秋田県農業試験場
研究期間 2000~2000
研究担当者 林 浩之
太田 健
村上 章
小林ひとみ
加賀屋博行 
発行年度 2000
要約 低湿重粘土水田を転換畑として利用するためには、畑地化を促進する必要がある。そこで、転換畑で栽培するスイカの畝間に被覆作物を作付けして土壌を乾燥させ、排水性の改善を図る。
背景・ねらい 土壌の構造が未発達で排水不良な低湿重粘土転換畑でのスイカ栽培において、畝間に被覆作物を作付けして土壌の乾燥化と排水性を改善する。また被覆作物自体やその残さをスイカ畝間のマルチとして利用する。
成果の内容・特徴
  1. 被覆作物を作付けすると、畝間土壌は乾燥化する。また、被覆作物の根系が発達することで降雨直後の排水性が良好となり土壌はさらに乾燥化する(図1,2)。
     
  2. 被覆作物を作付けすると、畝間の根圏土層が深くなり、粗孔隙量が増加して土壌構造が発達する。被覆作物を連作することによる排水性の改善効果は、特に深根性のアカクローバを初年目春にライ麦と混播した場合に顕著となる(図3)。
      
  3. スイカ着果期以降に降雨の多い条件でも、被覆作物の作付けにより果実糖度を高く維持できる(図4)。
      
  4. ライ麦(乾物生産量は秋まきで約750㎏/10a)は出穂後に刈ってマルチとして利用する。
    試験方法
成果の活用面・留意点
     
  1. 県内一円に分布するグライ土転換畑で効果が期待できる。
  2. スイカ着果期以降まで被覆作物を間作すると、養水分の競合によりスイカが減収することがある。
  3. クローバを用いる場合は、秋まきしてスイカの着果期前にすき込むことが望ましい。
図表1 231667-1.jpg
図表2 231667-2.jpg
図表3 231667-3.jpg
図表4 231667-4.jpg
図表5 231667-5.jpg
カテゴリ 乾燥 すいか 水田 排水性 ライ麦

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