スイカ果実汚斑細菌病まん延防止のための接ぎ木資材消毒法

タイトル スイカ果実汚斑細菌病まん延防止のための接ぎ木資材消毒法
担当機関 山形県立園芸試験場
研究期間 2000~2001
研究担当者 加藤智弘
菊池繁美 
発行年度 2000
要約 スイカ果実汚斑細菌病の接ぎ木伝染を防止するには、接ぎ木に使用する資材を70%エタノールまたは500~1000倍次亜塩素酸カルシウム液に瞬時浸漬する方法が有効である。
背景・ねらい スイカ果実汚斑細菌病は種子、風雨、接触によって伝染する病害であり、接ぎ木時にも保菌苗から健全苗に病原細菌(Acidovorax avenae subsp.citrulli)が伝搬される。まん延した場合には育苗期の苗や収穫期の果実が発病して大きな被害となる。そこで、接ぎ木によるまん延を防止するため、接ぎ木に使用する資材の消毒法を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 70%エタノールや500~1000倍次亜塩素酸カルシウム液はスイカ果実汚斑細菌病菌に対して抗菌活性がある。接ぎ木に使用するナイフ等をこれらの溶液に瞬時浸漬することによって健全苗への伝染を防止することができる(表1,表2)。
     
  2. これらの薬液は、接ぎ木時にスイカ苗に付着しても生育に悪影響を及ぼさない(表3)。
成果の活用面・留意点
     
  1. 本法によって接ぎ木資材を消毒することにより、無病徴の保菌苗からの伝染防止が図られ、健全苗の生産が可能になる。
  2. 発病が確認された穂木は直ちに種子のロットごと適切に処分し、育苗ハウス内の残りの穂木に薬剤を散布する。
  3. 資材の消毒は、可能な限り接ぎ木する個体ごとに行う。
  4. 調製した消毒液は、その日のうちに使用する。
  5. 緑斑モザイク病等の種子伝染するウィルス病に対しては効果が低いと思われる。
図表1 231670-1.jpg
図表2 231670-2.jpg
図表3 231670-3.jpg
カテゴリ 育苗 すいか 接ぎ木 薬剤

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