サトイモ培養苗の鉢上げによる早掘り多収栽培技術

タイトル サトイモ培養苗の鉢上げによる早掘り多収栽培技術
担当機関 山形県立園芸試験場
研究期間 2000~2000
研究担当者 阿部 清
広野直芳
齋藤謙二
発行年度 2000
要約 さといも培養苗は発根馴化終了後、1ヶ月程度の鉢上げ育苗を行うと慣行のセル成型苗よりも葉数、最大葉の生育向上が認められ、商品収量が増加する。また、培養苗は6月下旬に芋が肥大を始め、8月上旬には収穫が見込まれる1次芋および2次芋数に達するので、慣行の種芋苗と比較して、9月上旬の早掘り栽培に適する。
背景・ねらい さといも培養苗は種芋苗と比較し、芋の着生、肥大が早く、早掘りに適する特性を有するが、セル成型苗で定植する場合、定植後、高温、乾燥に遭遇すると生育が阻害される。このため、鉢上げ育苗による早掘り栽培技術を検討する。
成果の内容・特徴
  1. さといも培養苗は発根馴化後、鉢上げ育苗を実施すると定植後の生育が良好になる。また、鉢上げ育苗中に液肥により適宜追肥を行うと、草丈、葉数および最大葉の生育が促進され(表1)、大玉割合が向上し、商品収量が増加する(表2)。
     
  2. 鉢上げ育苗期間は1ヶ月程度とし、定植時期は5月上旬が適する。この場合、作業は発根馴化を2月上旬、鉢上げ育苗を4月上旬に実施する(表1,2)。
      
  3. 培養苗の生育経過は、6月下旬に芋が肥大を始め、8月上旬には収穫が見込まれる1次芋および2次芋数(25~30個程度)に達する(図1)。
    栽培概要
成果の活用面・留意点
     
  1. 定植時には平高うねマルチによる浅植えとし、腋芽は発生初期に倍土等により地上部への伸長を抑制する。
  2. ほ場の乾燥に注意し、特に7月以降は適宜かん水し、芋の肥大を促進する。
図表1 231677-1.jpg
図表2 231677-2.jpg
図表3 231677-3.jpg
図表4 231677-4.jpg
カテゴリ 育苗 乾燥 栽培技術 さといも 多収栽培技術

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