タネバエの越冬休眠と春期発生の特徴

タイトル タネバエの越冬休眠と春期発生の特徴
担当機関 青森県農業試験場
研究期間 2000~2000
研究担当者 木村勇司
木村利幸
発行年度 2000
要約 タネバエの蛹休眠は卵~幼虫期の低温(15℃)で誘導され、9月以降に産卵された世代が越冬休眠する。産卵は5月上旬~7月上旬に多く、この時期に根部が肥大する作型のだいこんで根部被害が多発する。
背景・ねらい 秋期に蛹で越冬するタネバエの休眠の特徴、越冬後に羽化する成虫の発生時期の予測、並びにだいこんの根部被害を多発させる春期の産卵特徴について明らかにしたので、防除対策上の参考に供する。
成果の内容・特徴
      
  1. 卵~幼虫が15℃以下の低温に遭遇すると休眠蛹となり(表1)、9月以降に産卵されたものが越冬休眠蛹となる(図1)。
      
  2. 越冬蛹は冬の低温によって休眠から覚め、発育零点5.9℃、有効積算温度159日度で成虫羽化に達する(図2)。野外における越冬世代成虫の発生時期は、越冬蛹が生息している地下5㎝または10㎝深の地温によって有効積算温度から予測できる(図3)。
      
  3. 産卵は、年次によって異なるが、5月上旬~7月上旬に多い。このため、だいこんの根部被害は、産卵が多く幼虫密度が高まる時期に根部が肥大する5月中旬~6月上旬は種で多い(図4)。
成果の活用面・留意点
     
  1. タネバエの発生予察上の基礎資料となる。
  2. 被害が多発する5月中旬~6月上旬播種では、作付を回避するか、防除対策が必要となる。
図表1 231683-1.jpg
図表2 231683-2.jpg
図表3 231683-3.jpg
図表4 231683-4.jpg
図表5 231683-5.jpg
カテゴリ 病害虫 だいこん 播種 防除

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