採花年早生リンドウに対する石灰質資材施用効果

タイトル 採花年早生リンドウに対する石灰質資材施用効果
担当機関 岩手県農業研究センター
研究期間 2000~2002
研究担当者 高橋正樹
佐藤 喬
小野剛志(岩手農研セ)
新毛晴夫(現大船渡農改セ)
発行年度 2000
要約 採花年の早生りんどうへの炭カルと苦土炭カルの施用は、作土のpHと石灰飽和度を上昇させ、石こうは石灰飽和度を上昇させる。いずれもりんどうのカルシウム吸収と生育・品質の改善につながった。
背景・ねらい りんどうは、現在転換畑に作付が進められているが、本来酸性土壌(pH5.0~5.5、石灰飽和度40%)が好適とされ、石灰質資材の投入は従来控えられてきた。しかし、現地調査(平成6~9年)では、土壌pHの低下や石灰欠乏等が見られ、石灰飽和度が低いほど草丈、乾物重・花段数は減少し、葉先枯れ発生率は増加した。このため、県中南部の主産地で採花年早生りんどうに対する石灰質資材の施用効果について検討した。
成果の内容・特徴
      
  1. 低pH・低石灰圃場[pH(H2O)<5.0・石灰飽和度<40%]に対する炭カル、苦土炭カルの施用は、主に作土表層(0~10㎝)のpHと石灰飽和度を改善し(表2)、りんどうのカルシウム濃度・吸収量の促進をもたらして(表3)、生育と切り花品質を改善する(表4)。
      
  2. 石こうは、土壌pH改善効果はないが施用によりカルシウム吸収と品質を改善する(表3・4)。他資材に比べ溶解度が高く作土下層(10~20㎝)の改良も速やかに進む(表2)。
      
  3. 資材施用区分は次の通りとする。
    表1.試験圃場・設計の概要
成果の活用面・留意点
     
  1. 資材が粉状の場合は風による飛散防止や葉焼け防止のため土壌等との混合により行う。散布位置は通路を除く畦面とする。
  2. 2~3年間隔で土壌診断を行い、基準値からの逸脱を回避する。
図表1 231696-1.jpg
図表2 231696-2.jpg
図表3 231696-3.jpg
図表4 231696-4.jpg
図表5 231696-5.jpg
カテゴリ 肥料 土壌診断 りんどう

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