天蚕副蚕物(きびそ、びす)を活用したニット製品及び工芸品の開発

タイトル 天蚕副蚕物(きびそ、びす)を活用したニット製品及び工芸品の開発
担当機関 山形県立農業試験場
研究期間 2000~2000
研究担当者 伊藤澄夫
金田紀子
滝田雅美
鈴木眞雄
発行年度 2000
要約 天蚕「きびそ」を材料にした手紡ぎ糸によるニット製品のつくり方を開発するとともに手編み及び工業的手法による製品を試作する。さらに、天蚕糸入り成形絹シート製品及び天蚕「びす」を材料とした和紙による各種工芸品等を試作する。
背景・ねらい 天蚕は、独特の光沢・風合いにおいて、他繊維の追随を許さず珍重されているが、反面、繰糸の際、繭層量の約6割が副蚕物(きびそ、びす)となり、廃棄されている。これら未利用物を加工し、再利用を図るための方策や用途の開発を検討して天蚕産地を支援するものである。
成果の内容・特徴
      
  1. ニット製品化のための手紡ぎ糸づくりに最も適した精練法(アルカラーゼ、緑色を残すにはクエン酸)、羊毛との混紡法(60%、カード・コーム回数各4回)等を開発する。(表-1,表-2)
      
  2. 手紡ぎ糸による手編み製品及び工業的手法によるニット製品を試作する。(図-1,図-2)
      
  3. 天蚕副蚕物(びす)を加工して楮に混入させ、光沢があり、緑色繊維模様の入った和紙を漉くことができる。この和紙を使用して各種工芸品等を試作する。(図-3)
      
  4. 絹シート(特許第3107140号)製造過程において、加工した天蚕副蚕糸を絡ませてやり、これをランプシェードとした照明器具を試作する。(図-4)
成果の活用面・留意点
     
  1. 「天蚕副蚕糸を用いた手紡ぎ糸によるニット製品の作り方」を発刊した。
  2. ニット製品は、副蚕糸量を潤沢に確保できるなら工業・商業ベースでの生産が可能である。
  3. 照明器具は、「森の彩り」と命名して山形ブランドシルクフェア等で発表した。
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図表2 231712-2.jpg
図表3 231712-3.jpg
図表4 231712-4.jpg
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図表6 231712-6.jpg
カテゴリ 加工 カラー きび くり

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