タイトル | リンゴJM台木の接ぎ木挿しにおけるマルチ、腋芽処理、追肥の効果 |
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担当機関 | 岩手農研 |
研究期間 | 1999~2003 |
研究担当者 |
佐々木仁 鈴木哲 小野田和夫 |
発行年度 | 2002 |
要約 | JM台木を用いた接ぎ木挿し法で、床土の被覆資材に白黒マルチを用い、台木の腋芽かき取り時期を5月下旬、チッソ肥料を6月上旬に施用することにより、生育の優れたリンゴの苗木を生産できる。 |
キーワード | リンゴ、JM台木、接ぎ木挿し、白黒マルチ、腋芽処理、肥培管理 |
背景・ねらい | 果樹研究所リンゴ研究部で開発されたリンゴの新わい性台木JM1とJM7は優れた挿し木発根性を有し、苗木生産の効率化や生産者の自家増殖への応用が期待されている。 JM台木利用による苗木の育成年限をさらに短縮するため、接ぎ木挿し法を用いた苗木生産技術の改善を検討した。 |
成果の内容・特徴 | 1. 接ぎ木挿しに使用するJM台木は、充実した太めの穂木の基部寄りの部分を用い、40cmの長さに調整する。 マルチには挿し木前に20cm×15cmの間隔で穴を開けておき、台木部を20cmの深さまで挿す。 挿し木活着率向上のため、挿し木直前に市販の発根促進剤(インドール酪酸液剤4倍液)に台木下部を瞬間浸漬する(データ省略)。 2. 接ぎ木挿しにおける床土の被覆資材は、黒マルチより白黒マルチの方が生育の良い苗木の比率が高い(図1)。 黒マルチは、晴天時に台木部の表面温度が過度に上昇することがある(図2)。 3. 挿し木後の貯蔵養分の消耗を軽減し生育を促進させるため、台木部腋芽のかき取りを挿し木後の5月下旬に行う(図3)。 4. 挿し木活着後の肥培管理は、尿素等の窒素肥料1回施肥で苗木の生育が優れる(図4)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 台木部腋芽の新梢をかき取る際は、発根初期なので台木を動かさないよう注意する。 なお、腋芽のかき取りを挿し木前に行った場合でも5月下旬と同様に苗木の生育は良いが、作業労力を多く要する。 2. 施肥は10a当たり窒素10Kg相当の肥料を、6月上旬、マルチをはぎ取るか、ナイフ等で大きな切れ目を入れてから散布する。 |
図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
図表4 | |
カテゴリ | 肥料 挿し木 施肥 台木 接ぎ木 苗木生産 肥培管理 りんご |