小輪系アスターの6・7月播き秋出し栽培における品種別電照反応

タイトル 小輪系アスターの6・7月播き秋出し栽培における品種別電照反応
担当機関 秋田農試
研究期間 2002~2002
研究担当者 工藤寛子
柴田浩
発行年度 2002
要約 小輪系アスターの秋出し栽培における良品生産のための電照期間は、6月播きの「ステラトップブルー」は6週間、「ネネホワイト」「ヒメローズピンク」は8週間、7月播きではいずれの品種も10週間である。
キーワード 小輪系アスター、秋出し栽培、電照
背景・ねらい 小輪系アスターは周年の需要が見込まれる品目であるが、6・7月に播種し、9月から11月に収穫する秋出し栽培では早期に花芽分化・発達するため十分な切花長がとれないまま開花する。そこで、品質の向上を図るため電照期間の効果について検討し、高品質切花生産の資とする。
成果の内容・特徴 1.
切花盛期は電照を行うことにより遅らせることができ、6週間以上の電照で6月播種の「ステラトップブルー」では無電照より9~18日、「ネネホワイト」では7~21日、「ヒメローズピンク」では9~33日遅くなる(表1)。7月播種では「ステラトップブルー」は11~21日、「ネネホワイト」は8~30日、「ヒメローズピンク」は5~31日遅くなる(表2)。
2.
電照により切花長、茎径、切花重が増加するなど品質が向上し、これらは電照期間が長くなるほど増加する傾向がある(表1、2)。切花長は、6月播種では6週間の電照で70~75cm、8週で75~80cm、10週で85cm程度となる。7月播種では6週で50~55cm、8週で60~70cm、10週で70~80cmとなる。
3.
6月播種で2Lを80%以上得るには「ステラトップブルー」は6週、「ネネホワイト」、「ヒメローズピンク」は8週の電照で十分である(表1)。
4.
7月播種で2L割合が高いのはいずれの品種も10週の電照を行った区で、「ネネホワイト」は80%、「ステラトップブルー」は60%程度得られる。「ヒメローズピンク」は10%程度の未収穫個体がみられるが、収穫個体のうち80%程度は2Lが得られる(表2)。
成果の活用面・留意点 1.
無加温栽培での結果であるため、10月下旬以降の切花期となった区では開花が遅延した。
2.
目標とする切花期から好適電照期間における消灯~切花盛期の日数を逆算して電照打ち切り時期、定植日、播種日を定める。消灯~切花盛期の日数が大きく異なる品種は同一ハウス内での栽培を避ける。
図表1 231887-1.gif
図表2 231887-2.gif
カテゴリ アスター 栽培技術 播種 品種

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