タイトル | 中山間地域の露地生産に適する宿根草・枝物花木の実需者ニーズ |
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担当機関 | 岩手農研 |
研究期間 | 2000~2002 |
研究担当者 |
菅原豊司 茂市修平 佐藤正昭 正部家紫 藤井伸行 |
発行年度 | 2002 |
要約 | 実需者の望む草丈は、宿根草では確保しやすいが、枝物花木ではもう一段長くする必要がある。メイン(「真」)よりサブ(「副え」)やベース(「控え」)の位置づけの品目が多く、仕入希望価格も概して高くないことから、効率的な生産出荷が必要である。 |
キーワード | 宿根草、枝物花木、草丈、位置づけ、利用希望 |
背景・ねらい | 岩手県北地域の夏期冷涼、早期秋冷等の特徴的な立地条件を活用した宿根草、枝物花木の商品性の高い品目選定や出荷形態を決める際の資料とすることを目的として、平成13年までに選定した宿根草13品目、花木4品目について、仲卸業者(名古屋市、盛岡市)、小売店(東京都、盛岡市、八戸市)、いけばな、フラワーアレンジ教室(岩手県内、大阪市)等の実需者を対象にそれぞれの品目の位置づけや、利用実態、草丈等の希望する商品特性を明らかにするため、写真と特性表を調査票と併せて郵送し、得られた回答を分析した。 |
成果の内容・特徴 | 1. 実需者の希望草丈は、宿根草では確保しやすいが、枝物花木ではもう一段長くする必要がある(表1)。 (1) 希望草丈が確保されている品目 トロリウス、リナリア、カンパニュラ、モナルダ、ヒメヒマワリ、エリンジューム、セントウレア、パニカム (2) 希望草丈の確保がほぼ可能な品目 アルケミラ、ホルデュウム、エキノプス、ユーカリ 2. 利用経験の多い品目は、利用希望も高い(表1、図1)。 (1) 利用経験が多く、利用希望も高い品目 スモークツリー、アルケミラ、エリンジューム、トロリウス、エキノプス、オミナエシ、ユーカリ、サンゴミズキ、ホルデュウム (2) 利用経験は少ないが利用希望が高い品目 アキレア 3. 宿根草、枝物花木は、メイン(生け花では「真」)よりも、サブ(同「副え」)やベース(同「控え」)の位置づけの品目が多く、利用希望は高くても仕入希望価格は概して高くないことから、一斉収穫や緩やかな出荷規格、梱包単位の変更等の効率的な生産出荷に努める必要がある(表1、図2)。 (1) サブ~ベース(2.0以下)の位置づけで、利用希望は高いが、仕入希望価格が安い(50円/本前後)品目 アルケミラ、アキレア、オミナエシ、ホルディウム、パニカム、ヒメヒマワリ (2) メイン~サブ(2.1以上)の位置づけで、利用希望が高く、仕入希望価格が比較的高い(100円/本以上)品目 スモークツリー、ツルウメモドキ、エキノプス、サンゴミズキ |
成果の活用面・留意点 | 実需者が求める時期の品目別の草丈確保は、地域での適応性を確認する必要がある。 |
図表1 | |
図表2 | |
図表3 | |
カテゴリ | うめ カンパニュラ 出荷調整 中山間地域 ひまわり |