タイトル | リンゴ極わい性台木「JM5」を中間台とした「ふじ」の栽植法 |
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担当機関 | 宮城農園研 |
研究期間 | 1999~2003 |
研究担当者 |
安江恵美子 鎌田賢治 菊地秀喜 池田裕章 |
発行年度 | 2003 |
要約 | リンゴ極わい性台木JM5を中間台木とし、根系台木としてマルバカイドウを用いた「ふじ」のわい化栽培における適正な栽植密度は、列間3m、樹間1mである。長さ30cmの中間台木の地上部長は15cmとする。成木で樹高は3m以下、収量は5.5t/10a程度となる。 |
キーワード | リンゴ、JM5、わい化栽培、栽植密度、台木長、中間台木 |
背景・ねらい | 極わい性台木JM5を用いた高密植栽培は低樹高化が期待できるが、台木の使用方法は確定していない部分が多い。そこで、初期収量を確保しつつ、成木時の樹高を3m以下に抑えるために適正な栽植密度と台木の地上部の長さを明らかにする。 |
成果の内容・特徴 | 1. 極わい性台木JM5は長さ30cmの中間台木とし、根系台木としてマルバカイドウを用いた二重台方式である。 2. 穂品種を「ふじ」にした場合の栽植密度は栽植密度が高いほど、10a当たりの収量が高く、10年生になっても樹冠の拡大が小さいので、列間3m、樹間1mとし、樹形は主幹形とする(図1、表1)。 3. 中間台木の地上部に出す長さは、長さによって地上部の生育は変わらないが、低くすると自根が出ることから、15cmとする(図2)。 4. この栽培体系で「ふじ」の樹高は10年生でも3m以下、結果部位高2.5m前後が維持できる(図1)。 5. 成木時の1樹当たりの収量は16.4kg、10a当たりの収量は5.5t程度になる(表1)。 6. マルバカイドウを用いず、JM5自根で栽培すると樹体は小さく、収量が上がらない(図2)。 7. 極わい性台木JM5を用いても、果実の小玉化は見られない(表1)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 同クラスの台木としてM.27があるが、JM5はマルバカイドウを補助根として使用した際のわい化度は,M.27よりさらに強い。 2. この成果は「ふじ」より樹勢の弱い品種であれば,応用可能である。 |
カテゴリ | 栽培体系 台木 低樹高 品種 りんご わい化 |