タイトル | キーワードを付置する方法を用いたヒエ調理加工品の改善方向 |
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担当機関 | 岩手農研セ |
研究期間 | 2000~2003 |
研究担当者 |
菅原豊司 平渕英利 |
発行年度 | 2003 |
要約 | 自由記述回答からのテキストマイニングデータの目的性をもったキーワード抽出と目的方向別の付置を行うことで、分析意向と関連づけた定性情報把握が可能となる手法をヒエの洋風レトルト製品の改善に適用すると、脂っこい味付け等の改良が示唆された。 |
キーワード | 自由記述回答、マッピング、製品改善、ヒエ、レトルト |
背景・ねらい | 特産品開発においては、多様な消費者ニーズのなかから、狙いとするコンセプト等にあった特性把握が必要であり、テキストマイニングは自由記述回答から定量化された定性情報が得られる手法として注目されている。その付置関係を示す方法として意味の読み取りが必要な等質性分析に対し、分析目的となる項目と説明内容を示す項目を明快に表示することが重要と考える。そこで、キーワードのマッピングによるコンセプト把握処理機能を持つ市販のソフトを用いて雑穀(ヒエ)需要拡大を狙いに試作したヒエのレトルト製品の改善方向を解明した。 |
成果の内容・特徴 | 1. テーマをヒエのレトルト調理加工試作品のうち、購入しない回答が最も多かった洋風レトルト製品(図2)の改善方向の把握と決め、図1の手順で分析を行う。 2. 表1に示すように、購入意向に関する理由を示した自由記述文を分析の対象とする。 3. フリーアンサー分析ソフトを用いて、同じレコードに購入意向とその理由が記述された対象セルを指定し、それぞれを検索キーワード、関連キーワードとして抽出を行う。この際、必ず抽出したいキーワードはあらかじめ辞書登録する必要がある。 4. 分析ソフトのコンセプトマッピングメニューにあるマップ作成機能で購入意向別に関連キーワードを付置した図3が作成される。ここでは、購入したいと思う、どちらとも言えない、購入したいと思わないの3つの購入意向別にその理由を抽出する。 5. 各キーワードの位置について、購入意向別の主なキーワードの出現頻度を把握したところ、各キーワードは購入意向毎の出現頻度を反映していることが検証される(図3中の各キーワード別吹き出し内の表参照)。 6. 購入意向別理由キーワードの位置から、その内容は以下のように読むことができる。 (1) 「購入したいと思う」のは、「美味しい」、「食べやすい」、「便利」であるからと伺われる。 (2) 「脂っこ」く、「馴染ま」ず、「飽きる」ことから購入を躊躇していると伺われる。 (3) 「購入したいと思わない」理由で最も多いのは「口」に「合」わないことであることだが、具体的には、その次の位置にある「バター」の風味が「諄(くど)い」ため、また「和風」がよいため購入したいと思わないと見ることができる。 7. 洋風レトルトの製品改善方向は、バターと脂っこい味付けの改良の必要性が示唆される。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 分析には(株)富士通ハイパーソフトテクノロジのフリーアンサー分析ソフト「トレンドサーチ」を用いる。 |
カテゴリ | 加工 需要拡大 ひえ |