タイトル | 青色カラー粘着トラップによるイチモンジセセリの防除適期の予測 |
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担当機関 | 宮城古川農試 |
研究期間 | 2003~2003 |
研究担当者 |
大場淳司 小野 亨 高橋智恵子 |
発行年度 | 2003 |
要約 | カラー粘着トラップによるイチモンジセセリの発生予察は可能であり、第1世代成虫の誘殺急増期より約10日から2週間後が防除適期である。トラップ色は濃青色が適している。 |
キーワード | イチモンジセセリ、発生予察、カラー粘着トラップ、防除適期 |
背景・ねらい | 県内で直播や晩期栽培を行っている水田ではイチモンジセセリによる被害が深刻である。本幼虫に対しては若齢期(加害初期)での防除が効果的であるが、幼虫加害初期のモニタリングは困難である。カラー粘着トラップによるイチモンジセセリ成虫のモニタリング法についてはこれまでいくつかの知見があることから、本手法が防除適期把握の判断材料として利用できるかについて検討する。 |
成果の内容・特徴 | 1. カラー粘着トラップにより成虫は効率的に誘殺され、トラップ色は濃青色が有効である(図1、表1)。 2. 誘殺数を左右する条件としてはトラップ色が最も重要である。トラップを水平に設置した場合、垂直に設置した場合と比較して誘殺数が多い傾向にある。設置位置について、畦畔際と中心部での違いはない(表1)。 3. 第2世代幼虫に対する防除は若齢期(加害初期)が効果的であることから、カラー粘着式トラップによる第1世代成虫の誘殺急増期より約10日から2週間後である(図1、2)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. イチモンジセセリの防除適期把握の参考になる。 2. 第1世代成虫の誘殺急増期は、複数枚のトラップに成虫が誘殺された時期とする。 3. 本成果は単年度のものであることから、年次による変動については不明である。 |
カテゴリ | 病害虫 カラー 水田 防除 モニタリング |