観光情報提供に利用できる作物生育情報管理システム

タイトル 観光情報提供に利用できる作物生育情報管理システム
担当機関 山形農試
研究期間 2004~2004
研究担当者 遠藤宏幸
小元和之((有)キューズ)
発行年度 2004
要約 生産者が携帯電話やパソコンで作物の生育情報を圃場ごとに登録管理できるシステムを作成した。このシステムでは、生育情報を生育段階別に画像化してホームページの地図上に図示、公開することができ、観光に訪れる消費者等にリアルタイムで提供することができる。
キーワード おうとう、生育情報、観光、IT、データベース、ホームページ
背景・ねらい 観光資源としてのおうとうは,その特徴であるところの旬の時期が限られており、一般公開された収穫時期などの情報はおおまかな内容である場合が多い。そこで,農業観光の計画に役立つ情報とするために,農産物の収穫時期や場所についての情報を生産現場からリアルタイムで提供できるシステムを構築する。
成果の内容・特徴
  1. 位置情報を持った任意の圃場ごとに作物の生育情報を管理できるデータベースを構築し、複数の生産者がインターネット接続携帯電話やパソコンを利用して、簡易にそれぞれの情報を登録管理できる基本システムを作成した(図1,2,表)。
  2. 登録された情報を生育段階別に画像化して地図上に図示し、インターネットホームページで公開することができる。このことにより、観光果樹園等では観光客(消費者)に向けて、定型的情報に加えて一目でわかる生育情報をリアルタイムで提供することができる。生産者が自ら情報を提供する点が既存の桜開花・紅葉見頃情報等とも異なり、また地点数の拡大も容易である。
  3. おうとうの生育状況を5段階(開花・着果・色つき始め・収穫中・収穫終わり)で表示するシステム「さくらんぼ狩り収穫適期案内システム(さくらんぼナビ)」として試験運用した(図2,http://www.agrin.jp/hp/cherry/)。その結果、金曜日にアクセス数が増えるなど週末のさくらんぼ狩りのための利用と各生産者ホームページのアクセス数増加が見られた(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 試験運用システムの生育情報管理は、「やまがたアグリネット」会員が利用できる。
  2. 果物狩り観光情報提供サービスとして活用するためには、生育情報の入力を促すメールシステムの利用等により情報登録を確実にする仕組みづくりやクレーム対応に配慮する必要がある。また、サービスの運用主体は観光協会や地図情報サービス会社等の観光情報を提供する法人が想定される。
図表1 232232-1.gif
図表2 232232-2.gif
図表3 232232-3.gif
図表4 232232-4.gif
カテゴリ おうとう 管理システム さくら データベース

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