小ぎく「アイマム」シリーズのエテホン処理による開花調節

タイトル 小ぎく「アイマム」シリーズのエテホン処理による開花調節
担当機関 岩手農研セ
研究期間 2002~2006
研究担当者 小田島雅
渡辺愛美
児玉勝雄
発行年度 2004
要約 エテホン100ppm溶液または200ppm溶液を摘心時と10日後の2回処理することにより、開花が抑制されて、品質向上効果も認められる。200ppm処理では、「アイマム」シリーズの品種によって異なるが、無処理と比べ6~20日の範囲で採花時期が遅くなる。
キーワード キク、エテホン処理、開花調節
背景・ねらい 岩手県の小ぎくは県下全域で栽培される主要な花き品目の1つである。県では、生産振興に弾みをつけるため、本県の立地条件に適合したオリジナル品種「アイマム」シリーズをこれまで11品種育成している。
一方、生産者は、夏秋期の需要期を中心とした継続出荷に対応するために、多数の品種を保有しているが、各品種の特性に合わせた栽培管理が必要となり、産地化を図る上で障害となっている。
そこで、保有品種の整理も視野に入れ、「アイマム」シリーズの中でも早期に開花する「アイマムパープルレッド」「アイマムアーリーホワイト」「アイマムアーリーイエロー」に対するエテホン液剤(商品名:エスレル10液剤)の処理による開花調節効果を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 「アイマム」シリーズ3品種に対するエテホン200ppm溶液(エスレル10液剤500倍希釈液)の摘心時及びその10日後の2回処理により、採花盛期は無処理と比較して、「アイマムパープルレッド」では8~20日(平均14.7日)、「アイマムアーリーホワイト」では6~13日(平均10.7日)、「アイマムアーリーイエロー」では9~12日(平均10.0日)遅くなる(表1、2、3)
  2. エテホン100ppm溶液でも、開花抑制効果は認められ、数日間の開花抑制ができる。(表2、表3)
  3. エテホン処理を行うことにより、切り花長、切り花重、調整重の値が大きくなり、品質向上効果がある(表1、2、3)。
成果の活用面・留意点
  1. エテホン液剤による開花抑制の程度は、栽培地域、気象条件等によって異なり、効果が必ずしも安定していない。
  2. エテホン液剤は植物成長調整剤として農薬登録があり、使用基準並びに使用方法を遵守する。
図表1 232326-1.gif
図表2 232326-2.gif
図表3 232326-3.gif
カテゴリ 病害虫 きく 栽培技術 出荷調整 農薬 品種

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