10月どりイチゴ超促成栽培のための親株管理法

タイトル 10月どりイチゴ超促成栽培のための親株管理法
担当機関 宮城農園研
研究期間 2003~2007
研究担当者 鹿野弘
高野岩雄
岩崎泰永
発行年度 2004
要約 10月どりのイチゴ超促成作型で使用する子苗を6月中旬までに確保するには、親株を5℃以下低温遭遇積算時間1,000時間程度となる2月上旬まで露地に置いた後に、電熱温床で25℃を目標として15日間程度加温し、早期にランナーの発生を促す。
キーワード イチゴ、10月どり、親株、温床、ランナー、苗確保
背景・ねらい 寒冷地の立地条件を活かし10月からの収穫開始を目標とするイチゴの作型では、7月初めから短日処理や夜冷短日処理に供する子苗を6月までに確保する必要がある。そこで、無加温ハウスにおいて早期に安定してランナーの発生を促す方法を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 5℃以下低温遭遇積算時間700時間を超えると休眠が覚醒し、ランナーの発生が多くなる(表1、2)。
  2. 無加温ハウスを利用し、10月どりを目標とした作型用の子苗を確保する場合には、親株は2月上旬まで5℃以下の低温下に置くのが適当である(表1、2)。
  3. 低温遭遇後電熱温床で25℃を目標として15日間程度加温し、その後親株をプランターに定植することで、無加温ハウスにおいても早期にランナー発生を促すことができ、6月中旬までに必要な子苗を確保することができる(表1、2)。
  4. 6月中旬に採苗後、セルトレイで育苗し7月初めから短日処理や夜冷短日処理を行うことで超促成栽培に利用できる(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 品種は‘とちおとめ’、‘さちのか’とし、無加温ハウスでの技術とする。
  2. 日中の電熱温床内の温度は25℃程度でトンネルを開閉する。
  3. 電熱温床の設置状況は図1を参考にする。
  4. 電熱温床加温後は、容量14リットル程度のプランターに2株定植とする。
図表1 232328-1.gif
図表2 232328-2.gif
図表3 232328-3.gif
カテゴリ 育苗 いちご 栽培技術 品種

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