携帯型測定器による血中アンモニア濃度は受卵牛選定項目になりうる

タイトル 携帯型測定器による血中アンモニア濃度は受卵牛選定項目になりうる
担当機関 福島畜試
研究期間 2003~2005
研究担当者 本多 巌
坂本秀樹
発行年度 2005
要約 ホルスタイン種および黒毛和種とも受精卵移植時の血中アンモニア濃度が不受胎牛で高く、血中アンモニア濃度が受卵牛選定の1つになりうる。
背景・ねらい 県内の肉用牛及び乳用牛の改良促進を図るためには、受精卵移植技術は非常に有効な方法であるが、受胎率はここ数年45%前後と横ばい状態であり、受胎率の向上が課題となっている。受胎を左右する要因には受精卵の品質、移植技術及び受卵牛状態等が挙げられる。特に、受精卵移植に最適な受卵牛を選定することは、貴重で限りある優良な受精卵を有効に活用する上で重要である。
そこで、より客観的な受卵牛選定の指標を作成するため、ボディコンディションスコア(BCS)及び血液生化学成分(アンモニア、総コレステロール、尿素窒素、GOT、総タンパクなど)が受胎に及ぼす影響を検討し、さらなる受胎率の向上を図る。
成果の内容・特徴
  1. ホルスタイン種および黒毛和種の両品種において、不受胎牛は血中アンモニア濃度が高い。(表1)
  2. 黒毛和種の不受胎牛は、BCSが高い。(表1)
成果の活用面・留意点
  1. 年間移植頭数30頭以上かつ受胎率45%以上の技術者3名による結果である。
  2. 血中アンモニア濃度の測定は、採血直後(5分以内)に実施するため携帯型測定器(図1)が必要である。
図表1 232359-1.gif
図表2 232359-2.gif
カテゴリ 受精卵移植 肉牛 品種

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