福島県会津地方における小麦「ゆきちから」の早期播種栽培

タイトル 福島県会津地方における小麦「ゆきちから」の早期播種栽培
担当機関 福島農試
研究期間 2001~2004
研究担当者 渡部隆
渡邉洋一
山内敏美
齋藤正明
齋藤弘文
発行年度 2005
要約 小麦「ゆきちから」を用い、基肥に肥効調節型肥料を利用し、麦踏みで生育を制御することにより、従来の播種適期より10日早い9月中旬播種が可能となり、収量及び子実のタンパク質含量とも安定して高い栽培ができる。
キーワード コムギ、ゆきちから、播種期、肥効調節型肥料
背景・ねらい 会津地方における小麦の播種適期は9月下旬~10月上旬であるが、水稲の収穫作業との競合から播種時期が遅延して作柄が不安定となり、低収量、低タンパク質の小麦生産となっている現状を改善するため、水稲の収穫前に播種できる栽培法について検討する。
成果の内容・特徴
  1. 播種期を9月中旬に早めることにより、成熟期が早まり、収量及び子実のタンパク質含量が増加する(表1、図1,2)。
  2. 標準施肥(基肥に化成肥料を窒素成分で1.0kg/a、幼穂形成始期及び出穂期に硫安を窒素成分で各0.3kg/aを施用)では収量及び子実のタンパク質含量の年次変動が大きいが、肥効調節型肥料(LP40:40日溶出タイプ)を基肥に用いることにより、収量及び子実のタンパク質含量が安定して高まる(図3)。
  3. 3~4葉期頃から10~14日おきに2~3回麦踏みすることにより、越冬前の過剰生育が抑制される。また、収量の年次変動が小さくなり、子実のタンパク質含量が安定して高まる(表1、図4)
  4. 播種時期を早めることにより、生育量が増加して、倒伏の危険度が増すが、「ゆきちから」は耐倒伏性が強いことから、倒伏は少ない(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 小麦の播種適期幅が広がることにより、水稲との作業競合が緩和でき、小麦の安定生産が可能となる。
  2. 対象品種は耐倒伏性の強い「ゆきちから」とする。
  3. 対象地域は福島県の会津平坦部とする。
  4. 越冬前の生育量が多い場合、雪腐れ病の発生が助長されることから、適正防除に努める。
図表1 232362-1.gif
図表2 232362-2.gif
図表3 232362-3.gif
図表4 232362-4.gif
カテゴリ 肥料 病害虫 小麦 施肥 播種 品種 防除

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる