イヌホタルイの発生はアカスジカスミカメの被害を増加させる

タイトル イヌホタルイの発生はアカスジカスミカメの被害を増加させる
担当機関 宮城古川農試
研究期間 2005~2008
研究担当者 畑中 教子
小野 亨
小山 淳
発行年度 2005
要約 アカスジカスミカメはカヤツリグサ科のイヌホタルイに産卵し、水田内で発育する。イヌホタルイの発生が多い水田では、アカスジカスミカメの発生密度が増加し、発生期間も長くなるため斑点米発生率が高くなる。
キーワード イネ、アカスジカスミカメ、イヌホタルイ、斑点米
背景・ねらい 宮城県における斑点米の原因となる主要加害種はアカスジカスミカメであり、イネ科の雑草地や牧草地の周辺の水田で本種による斑点米被害が多くなることは広く知られている。しかし、近年カヤツリグサ科の水田主要雑草であるイヌホタルイが発生している水田において、本種による被害が多く観察されている。さらに、岩手県においては本種がイヌホタルイの小穂に産卵することが確認されている。そこで、イヌホタルイの発生がアカスジカスミカメの発生および斑点米被害に及ぼす影響について明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. アカスジカスミカメはカヤツリグサ科の水田雑草であるイヌホタルイの小穂に産卵する(表1)。
  2. イヌホタルイの発生する水田では齢期の進んだ幼虫も確認され、イヌホタルイに産卵されたアカスジカスミカメは水田内で発育している(図1, 2)。
  3. イヌホタルイの発生した水田では、発生のない水田に比べてアカスジカスミカメの成虫および幼虫の発生密度が高い(図1, 2)。
  4. イヌホタルイが発生する水田では、アカスジカスミカメによる斑点米発生率が高まる(図2, 3)。
成果の活用面・留意点
  1. 雑草管理によるアカスジカスミカメの耕種的防除に活用する。
  2. アカスジカスミカメ以外の斑点米カメムシ類では、イヌホタルイでの産卵は確認されていない。
図表1 232415-1.gif
図表2 232415-2.gif
図表3 232415-3.gif
カテゴリ 病害虫 アカスジカスミカメ 雑草 水田 斑点米 斑点米カメムシ 防除

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