有人・無人ヘリコプターによる薬剤1回散布でアカヒゲホソミドリカスミカメの防除ができる

タイトル 有人・無人ヘリコプターによる薬剤1回散布でアカヒゲホソミドリカスミカメの防除ができる
担当機関 秋田農試
研究期間 2005~2005
研究担当者 新山徳光
糸山 享
発行年度 2005
要約 有人および無人ヘリコプターでネオニコチノイド剤を出穂期10日後頃に1回散布すると、アカヒゲホソミドリカスミカメによる斑点米被害を極めて少なくできる。
キーワード イネ、アカヒゲホソミドリカスミカメ、ヘリコプター散布、ネオニコチノイド剤、出穂期10日後、1回散布、斑点米
背景・ねらい 斑点米カメムシ類の主要種であるアカヒゲホソミドリカスミカメは広域的に発生するため、有人および無人ヘリコプターによる広域一斉防除が有効と考えられる。しかし、アカヒゲホソミドリカスミカメの多発生条件下では、薬剤によっては複数回散布でも必ずしも期待通りの防除効果が得られていないのが現状である。
そこで、地上防除で高い防除効果が認められているネオニコチノイド剤を用い、広域一斉防除の利点を活かせる有人および無人ヘリコプターによる1回散布の防除効果を検討し、今後の斑点米カメムシ防除の実用化に向けた方向性を探る。
成果の内容・特徴
  1. 無人ヘリコプターによるネオニコチノイド剤の1回散布は合成ピレスロイド剤と比べて防除効果が高い(図1)。
  2. 有人および無人ヘリコプターでネオニコチノイド剤を出穂期10日後頃に1回散布すると、散布後のアカヒゲホソミドリカスミカメの発生を極めて低く抑えられる(図2)。
  3. 有人および無人ヘリコプターでネオニコチノイド剤を出穂期10日後頃に1回散布すると、斑点米の発生を極めて少なくできる(表1)。
  4. 有人ヘリコプターでネオニコチノイド剤を1回散布した地域は、有人ヘリコプターで合成ピレスロイド剤を2回散布した隣接地域より斑点米による落等率が極めて少なく、1等米比率が高い(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 本成果に適用できるネオニコチノイド剤は、クロチアニジンフロアブル(24倍、8L/ha)とジノテフラン液剤(8倍、8L/ha)である。
  2. クロチアニジン剤およびジノテフラン剤は、ミツバチや蚕に影響があるので注意する。
  3. 地上防除におけるネオニコチノイド剤の防除効果および散布適期については、平成16年度研究成果情報を参照する。
図表1 232416-1.gif
図表2 232416-2.gif
図表3 232416-3.gif
図表4 232416-4.gif
カテゴリ 病害虫 斑点米 斑点米カメムシ 防除 ミツバチ 薬剤

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