イチゴ‘紅ほっぺ’の高設ベンチ栽培での夜冷短日処理時期と年内早期収量

タイトル イチゴ‘紅ほっぺ’の高設ベンチ栽培での夜冷短日処理時期と年内早期収量
担当機関 山形庄総支
研究期間 2002~2004
研究担当者 丸山康広
荘司善守
伊藤政憲
発行年度 2005
要約 ‘紅ほっぺ’の高設ベンチ栽培で、高単価が期待される年内早期収量を高めるには、6月下旬に夜冷短日処理を開始し、花芽分化確認後の7月第4半旬までに定植を行う。これにより、9月10日前後から収穫が開始され、年内11月までの収量は約100kg/aが見込める。
キーワード イチゴ、紅ほっぺ、高設ベンチ栽培、夜冷短日処理、年内収量
背景・ねらい イチゴの高設ベンチ栽培は、収穫作業を軽作業化し、1戸当たりの栽培面積を拡大する目的で普及しており、山形県内にも導入されてきている。この高設ベンチ栽培は、投資額が大きいため、高単価が期待できる年内早期に多く出荷することが経営の大きなポイントである。そこで‘紅ほっぺ’を用いて、出荷時期を早め、年内早期収量を高める夜冷短日処理開始時期について検討した。
成果の内容・特徴
  1. イチゴ品種‘紅ほっぺ’を用いて、夜冷短日処理を慣行より1ヶ月早い6月下旬に開始すると、7月第4半旬までに花芽分化を誘導できる(表1)。
  2. 花芽分化した苗を7月第4半旬までに定植すると、9月10日前後から収穫が開始できる(表2)。
  3. 11月下旬までの収量は約100kg/aが見込める(表2)。
  4. 糖度(Brix%)・果実硬度・食味は、慣行(7/30夜冷処理開始)と変わらない(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. この作型に利用する苗を確保するため、親株は1月上旬から最低夜温7度C以上で管理する。さらに、長日処理するとランナーの発生数が多くなり効果的である。
  2. 定植時のクラウン径を12~13mmの太い苗にするため、夜冷短日処理開始約2ヶ月前から、親株のランナーを鉢受けする。
  3. 夜冷短日処理前に苗の窒素を切りすぎると芽なし株が発生するため、注意する。
図表1 232441-1.gif
図表2 232441-2.gif
図表3 232441-3.gif
図表4 232441-4.gif
図表5 232441-5.gif
カテゴリ いちご 経営管理 栽培技術 出荷調整 品種 良食味

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