硫黄酸化細菌を使用したトマトロックウール栽培排液の硝酸態窒素除去法

タイトル 硫黄酸化細菌を使用したトマトロックウール栽培排液の硝酸態窒素除去法
担当機関 福島農試
研究期間 2004~2005
研究担当者 常盤秀夫
石郷岡典子
発行年度 2005
要約 トマトロックウール栽培温室内に硫黄酸化細菌による浄化装置を設置することにより、硝酸態窒素濃度200ppm程度の排液を10ppm以下まで低下させることができる。
キーワード トマト、ロックウール栽培、排液、硝酸態窒素濃度、硫黄酸化細菌
背景・ねらい 養液栽培において環境負荷軽減を図るには、適切な培養液管理とあわせて効率的な排液処理が不可欠であり、特にトマト栽培等の排液は、イチゴ栽培等と比較して高濃度の硝酸態窒素を含むため技術対策が必要である。
そこで、生活排水やイチゴ高設栽培排液等の浄化で前例のある、硫黄酸化細菌を使用した窒素除去法を応用し、高濃度窒素を含む排液に対応した簡易な窒素除去法を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 長さ12mの水路に硫黄酸化細菌つき硫黄カルシウム系基質(以下SC資材)を充填した浄化装置(図1)を温室内に設置し、硝酸態窒素濃度約50~200ppmの排液1日約450L(トマト温室約5a分相当)を流速毎分1.2Lで7~8分×48回に分けて流入させると、硝酸態窒素濃度10ppm以下まで低下させることができる(図2)。
  2. 窒素除去量は、排液水温約20度Cにおいて1日に80~140mg/SC資材1kgである(図3)。
  3. トマトのかけ流しロックウール栽培温室10a当たりの排液を浄化(硝酸態窒素濃度を10ppm程度まで低下)するための、装置の設置資材費は約39万円である(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 排液水温は窒素除去量に影響するので、浄化装置は温室内に設置するなどして、水温を20度C程度確保する必要がある。
  2. 浄化水路は大型樋を使用しており、その設置にあたっては、ベッドの下のみでなく、ハウス内周辺部や多段に積み重ねての設置など設置場所に合わせた自由な配置が可能である。
  3. ランニングコストはSC資材の減量分の補充のみと考えられる。今回使用したSC資材は試験期間経過後も見た目での減量はほとんど無く、ランニングコストは低いと思われる。
図表1 232442-1.gif
図表2 232442-2.gif
図表3 232442-3.gif
図表4 232442-4.gif
カテゴリ いちご コスト トマト 養液栽培

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