タイトル | 夏季高温期の紫アスパラガスの着色には光強度と夜温の影響が大きい |
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担当機関 | (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 東北農業研究センター |
研究期間 | 2005~2005 |
研究担当者 |
村山徹 宮沢佳恵 林有子(福島県農試) 園田高広(福島県農試) |
発行年度 | 2005 |
要約 | 紫アスパラガスの着色(アントシアニン産生)には、光強度と気温が関与している。光強度の影響が最も大きく、次いで夜温で、弱光、高夜温条件で着色が顕著に阻害される。 |
キーワード | 紫アスパラガス、アントシアニン、光強度、夜温、昼温 |
背景・ねらい | 紫アスパラガスは、新たな品目としてその食味の良さや健康機能性への期待から注目を集めている。東北地方には導入され始めたばかりであるが、夏秋穫りにおける夏季の着色不良が問題になりつつある。そこで、高温期における紫アスパラガスの着色に関与する要因を明らかにし、栽培技術の改善に資する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 苗を用いたグロースチャンバーでの要因試験の結果、紫アスパラガスの着色は強光、低温条件で促進される。最も影響が大きいのは光強度、次いで夜温で、昼温の影響は設定した温度範囲では比較的小さい(図1、表1)。 2. 光強度と夜温には交互作用が認められ、弱光、高夜温条件で着色が著しく阻害される。一方、強光下では、夜温の影響は小さい(図1、表1)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 供試品種は、「パープルパッション」である。苗の着色にばらつきが見られるので、128穴セルトレイに播種した後、芽生えの着色が均一なものを選抜して黒ポリポットに鉢上げして供試した。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
カテゴリ | アスパラガス 機能性 栽培技術 播種 品種 良食味 |