血液生化学指標値を活用した正常卵率向上のための牛の飼料給与プログラム

タイトル 血液生化学指標値を活用した正常卵率向上のための牛の飼料給与プログラム
担当機関 岩手農研
研究期間 2005~2006
研究担当者 細川泰子
福成和博
吉川恵郷
佐藤洋一
発行年度 2006
要約 過剰排卵処理開始日の血中尿素態窒素/血糖値比と血中尿素態窒素は正常卵率の指標値となり、処理開始前の発情日から高非繊維性炭水化物・低分解性摂取蛋白飼料を給与すると、処理開始日の各値をそれぞれ0.2および13mg/dl未満に調整でき、正常卵率は向上する。
キーワード 牛、採卵、正常卵率、BUN/Glucose、飼料給与、NFC、DIP
背景・ねらい 採卵成績は、血中総コレステロール値100mg/dl以上、高非繊維性炭水化物・低分解性摂取蛋白飼料給与により安定した採卵成績を示すことが報告されている。そこで、これらの適正な給与比率と正常卵率を反映する血液検査指標を明らかにするとともに正常卵率向上のための飼料給与プログラムを開発する。
成果の内容・特徴
  1. 過剰排卵処理開始日のB/G(血中尿素態窒素;BUN/血糖値;Glucose)は、正常卵率と給与飼料中のN/D(非繊維性炭水化物;NFC/分解性摂取蛋白;DIP)を反映し、正常卵率70%以上では、B/Gが0.2未満となる(図1)。
  2. B/Gを0.2未満に調整するためには、給与飼料中のN/Dは5以上を目安とする(図1)。
  3. B/Gは0.2未満、BUNは13mg/dl未満で、正常卵率70%以上の牛が多くなる(図2)。
  4. 開発した飼料給与プログラム(図3)を適応すると正常卵数、A~Bランク卵数、正常卵率は、有意に高くなる(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. この成績は黒毛和種での成績である。
  2. BUN、Glucoseは、それぞれ、スポットケム(アークレイ)、フリースタイルキッセイセンサー(ニプロ)により測定した値であり、測定方法によっ異なった値を示す可能性 がある。
  3. BUN、Glucoseは、採食後上昇することから、各値が安定する飼料給与4時間後に採血を行ったデーターである。
  4. B/G<0.2であってもCP充足率が86.5%未満の例では、正常卵率の低下が認められた。
  5. 脂肪酸カルシウムの投与により、T-Cho値が上昇し採卵成績が向上する(平成13年度岩手県農業研究センター試験研究成果、指-46-1)。
図表1 232519-1.gif
図表2 232519-2.gif
図表3 232519-3.gif
図表4 232519-4.gif
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