農作業の労働力不足に対応した高齢者労働力の重要性

タイトル 農作業の労働力不足に対応した高齢者労働力の重要性
担当機関 宮城農園研
研究期間 2005~2006
研究担当者 横田悦子
山村真弓
泉澤弘子
相澤正樹
櫻井晃治
発行年度 2006
要約 宮城県の都市的・平地農業地域の認定農業者を対象に行ったアンケート結果から、高齢者を雇用している経営体が多い。高齢者を雇用している認定農業者は、「時間の融通がききやすい」等、高齢者の雇用にメリットを感じており、重要な労働力として位置づけている。
キーワード 認定農業者、高齢者、雇用労働力
背景・ねらい 雇用型農業経営は、家族内の労働力不足に伴い進展している。宮城県の都市的・平地農業地域における農業者雇用の現状と高齢者労働力のメリット・デメリットの比較から高齢者労力の果たす役割を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 回答した認定農業者の雇用率は約50%と高く、高齢者の雇用率も半数以上と多い(表1)。今後の雇用意向は、「雇用者拡大、現在と同程度」が66%で、「雇用しない」が30%、「雇用を減らす」が4%となっている。
  2. 高齢者へ任せている作業は、機械を利用するような専門的なものよりは、単純作業が多く、作業強度も軽い「栽培管理作業」、「定植作業」等での利用が多い(表2)。
  3. 高齢者を雇用するメリットは、「時間の融通がききやすい」、「雇用者がみつかりやすい」、「仕事が丁寧である」等である。また、デメリットについては、「重労働を任せることができない」との意見も多いものの、「特にデメリットはない」との回答が50%で最も多い(表3)。
  4. AHP分析の結果、認定農業者が雇用する際の要件は、「人柄が良いこと」、「農作業経験があること」の項目を重視している。その一方で、「年齢が若いこと」についてはあまり重視しておらず、高齢者労働力の果たす役割は大きい(表4)。
  5. 以上より、高齢者の雇用は融通がききやすいなどのメリットが多く、認定農業者は農繁期に活用できる。そのため、高齢者労働力は地域農業を支える重要な労働力として位置づけられる。
成果の活用面・留意点
  1. 本調査は、認定農業者へのアンケート(仙台市・名取市・亘理町の全認定農業者460名へ農業改良普及センターを通じて個別に配布、回収は郵送。平成17年9月実施)の調査結果をまとめたものである。回収数は94名(20.4%)であり、畜産農家からの回答は少なかった。
図表1 232552-1.gif
図表2 232552-2.gif
図表3 232552-3.gif
図表4 232552-4.gif
カテゴリ 経営管理 栽培技術

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