タイトル |
農作業計画策定のためのアメダス地点別半旬別作業可能日数率算出支援シート |
担当機関 |
岩手県農業研究センタ- |
研究期間 |
2005~2006 |
研究担当者 |
大里達朗
伊藤勝浩
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発行年度 |
2006 |
要約 |
このシートは、アメダス観測地点別の日別降水量を基に、水稲、麦、大豆作の作業別・半旬別作業可能日数率を算出できる。降水量データを追加することで最新の作業可能日数率の算出ができる。
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キーワード |
作業可能日数率、降水量、イネ、ムギ、ダイズ
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背景・ねらい |
農作業計画を策定する場合の作業可能日数率算出のための基準は、農林水産省が示している。作業可能日数率は大規模経営や集落営農において、農作業計画を策定する上で重要な要素であるが、これまで地域ごとの作業可能日数率は算出されていない。このことから、アメダス観測地点における日別降水量をデータベース化し、地点別、作業別の作業可能日数率を算出する。
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成果の内容・特徴 |
- シートはMS-Excelで作成され、アメダス観測地点(以下、アメダス地点と表記)の降水量データから、作目別(水稲、麦、大豆)、作業別の作業限界降水量をもとに、3月から12月までの半旬別作業可能日数率が算出できる(図1、表1、2)。
- 新しい降水量データを追加することで、直近の過去30年間の降水量データを用いた作業可能日数率の算出が可能である。
- 岩手県内の作業可能日数率を例にすると、概ね5つの型に分類できる(図2)。分類の型を表現すると、通年高率型(二戸地域、久慈地域、宮古地域)、平均安定型(盛岡地域、花北地域、水沢地域、遠野地域、両盤地域)、梅雨時超低率型(盛岡地域西部)、早春晩秋超低率型(花北地域西部)、初秋低率型(釜石地域、大船渡地域)となる。
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成果の活用面・留意点 |
- 地域別の降水傾向を踏まえた農作業計画策定に活用できる。
- 作業可能日数率の算出は、各アメダス地点のデータを、半旬別に作業別作業限界降水量を指標値とした頻度解析して行った。
- 本成果では、岩手県内のアメダス地点のうち概ね過去30年の降水量データが利用できる36地点を対象とした。データを入れ替えることで各県での利用が可能である。
- 降水量データの更新は、毎年行わなくても作業可能日数率の傾向に大きな変化はないので、そのまま利用可能である。
- シートは、利用希望者に配布する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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図表4 |
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カテゴリ |
水稲
大規模経営
大豆
データベース
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