タイトル |
トマト(海外品種)の夏秋どり栽培における果実収量および果実品質 |
担当機関 |
宮城県農業園芸総合研究所 |
研究期間 |
2007~2009 |
研究担当者 |
岩崎泰永
漆山喜信
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発行年度 |
2007 |
要約 |
海外(オランダ等)で栽培されている赤系品種を夏秋どり作型で養液栽培すると、果実品質は糖度、酸度とも国産品種より低いが、商品果率、果実収量ともに高く,果皮硬度は固いので業務用トマトに適する。
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キーワード |
トマト、赤系品種、養液栽培、夏秋どり
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背景・ねらい |
国内のトマト生産においては、販売単価の低迷や生産コストの増大によって収益が低下している。また、生鮮野菜としての消費量は頭打ちの傾向にあるが、業務用(ハンバーガーショップやレストラン、サラダなどの総菜)としての使用量は増加している。そこで、海外で栽培されている「赤系」品種を夏秋どり作型で養液栽培し、生産性や果実品質を調査し,業務用トマトとしての適性を評価する。
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成果の内容・特徴 |
- 「Grace」、「Quest」を除き、果実収量は国産の品種より高く、商品果率も高い(表1)。
- 果実サイズが180 g 以上となる品種(「Don Carlo」、「Dundee」、「Erophily」、「Geronimo」、)と、160g 程度でハウス桃太郎、ルネッサンスとほぼ同じ大きさの品種(「Matrix」、「Azarro」、「Quest」、「Grace」)、それより小型の品種(「Clarance」、「Tresco」、「Ladiva」、「Lemance」、「Tricia」)とに分けられる(表1)。
- 果皮硬度は「Matrix」、「Dundee」、「Clarance」、「Erophily」、「Labell」で特に高い。「Geronimo」を除いて、糖度は「ハウス桃太郎」や「ルネッサンス」より低い。酸度は同程度かやや低いものが多い(表2)。
- 商品果率、果実収量、果皮硬度の点で国産品種よりも業務用トマトに適している。
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成果の活用面・留意点 |
- 国内主要品種の一般的な肥培管理で養液栽培した(培養液管理は、大塚A 処方でEC0.8~1.2 dS/m 程度とした。
- 耕種概要:播種2006 年3 月15 日、定植、4 月18 日、株間20cm、畝間180cm として、やし殻繊維を培地とする養液栽培システム(宮城型養液栽培システム、培地容積は8 リットル/株)に定植。
- 単年度試験の結果である。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
コスト
栽培技術
トマト
播種
肥培管理
品種
養液栽培
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