堆肥をうね上施用したアスパラガスの収量と品質

タイトル 堆肥をうね上施用したアスパラガスの収量と品質
担当機関 山形最上産地研
研究期間 2003~2005
研究担当者 森岡幹夫
石山新治
岡部和広
発行年度 2007
要約 アスパラガスの立茎夏秋どり栽培において、堆肥5~7t/10aをうね上施用すると、全層施用に比べてアスパラガスの1本重が重く株当たりA品収量が多くなる。このとき、うね上施用の堆肥と土壌との間にアスパラガスの根が多く分布し、うね上施肥窒素を効率的に吸収する。
キーワード アスパラガス、立茎夏秋どり、堆肥、うね上施用
背景・ねらい アスパラガスなどの多年生作物を栽培する場合、有機質資材をマルチ代わりにうね上施用して雑草抑制や保湿、夏期の高温防止に利用することがある。そこで、アスパラガスの立茎夏秋栽培において、堆肥をうね上施用する時の収量及び品質に及ぼす影響を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 堆肥5~7t/10aをうね上施用(厚さ2~3cmに堆肥マルチ)すると、全層施用に比べてアスパラガスの1本重が重く、株当たり収量及びA品収量が多くなる(表1)。
  2. うね上施用すると、施肥した窒素の土壌への移行は少ないが、施用した堆肥と土壌との間にアスパラガスの根が多く分布し、うね上に施肥した窒素を効率的に吸収する(表2、図1)。
  3. 堆肥をうね上施用する時、肥効調節型肥料を用いることにより、A品収量が多くなり、商品率が高まる(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 本試験では、C/N比20~25程度の籾殻牛ふん堆肥を用いた。また、現地実証試験では、籾殻牛ふん堆肥、オガクズ牛ふん堆肥、籾殻豚ぷん堆肥を使用した。
  2. アスパラガスの定植1年目に堆肥のうね上施用を行うと、地温の上昇が抑えられて生育量が小さく2年目の収量が減少するため、うね上施用は定植1年目の秋以降の萌芽前に行う。また、堆肥は2~3年に1回うね上施用する。
  3. 堆肥のうね上施用による雑草抑制効果等は、平成15年度研究成果情報「アスパラガスにおける堆肥の表層施用の効果」を参照。
図表1 232732-1.gif
図表2 232732-2.gif
図表3 232732-3.gif
図表4 232732-4.gif
図表5 232732-5.gif
図表6 232732-6.gif
カテゴリ 土づくり 肥料 病害虫 アスパラガス 栽培技術 雑草 施肥

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