早期開花性セイヨウナシを利用した世代促進技術

タイトル 早期開花性セイヨウナシを利用した世代促進技術
担当機関 山形農総研セ
研究期間 2003~2008
研究担当者 高品善
松田成美
五十鈴川寛司
池田和生
遠藤玲子
高橋由信
黒坂美穂 
発行年度 2008
要約 カンキツ由来花成制御遺伝子(CiFT)を導入した早期開花性セイヨウナシの花粉を用いて、播種後1年以内に早期開花するF1(第1世代)を獲得することが出来る。世代促進は、1世代の促進が2年以内に可能で、第2世代の獲得を最短3年以内に行うことができる。
キーワード セイヨウナシ、形質転換、早期開花性、CiFT 遺伝子、世代促進、育種
背景・ねらい バラ科果樹であるセイヨウナシは、実生から開花・結実までに長期間を要し、果実形質の評価や世代促進に多大な労力がかかる。そこで、花成制御遺伝子(CiFT )を導入した早期開花系統を利用した世代促進技術を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 「バートレット」に早期開花性「ラ・フランス」CiFTno.6花粉を交配し得られたF1(第1世代)のうち、導入遺伝子が遺伝した個体の多くは、播種後1年以内に開花する(表1、図1a)。
  2. 早期開花したF1(第1世代)は、交配することで結実し、発芽能力のある種子(第2世代)を獲得できる(表1、図1b、1c、1d)。
  3. 早期開花したF1(第1世代)を花粉親として、鉢植えの「バートレット」に交配することで、同様に第2世代を獲得できる(図2)。
  4. 1世代に要する期間(第1世代種子獲得から第2世代種子獲得まで)は、2年以内である(図2)。
  5. 早期開花系統当代の交配から、第2世代の獲得までに要する期間は3年以内である(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 早期開花系統および得られた次世代は、遺伝子組換え体のため、野外での栽培のためには、別途安全性評価が必要である。
図表1 232826-1.gif
図表2 232826-2.gif
図表3 232826-3.gif
カテゴリ 育種 播種 ばら その他のかんきつ

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