| タイトル |
切り餅加工適性に優れる中山間地向け水稲糯新品種候補「福島糯8号」の育成 |
| 担当機関 |
福島農総セ |
| 研究期間 |
1993~2008 |
| 研究担当者 |
吉田直史
大寺真史
佐藤博志
齋藤真一
佐藤弘一
手代木昌宏
齋藤弘文
半沢伸治
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| 発行年度 |
2008 |
| 要約 |
水稲「福島糯8号」は、「ヒメノモチ」より3日程度早い“中生の早生”の糯品種で、耐冷性は“極強”、さらに穂発芽性が“やや難”の系統である。収量、品質とも「ヒメノモチ」と同程度であるが、餅にした時の硬化が早く、切り餅等の加工に適する。
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| キーワード |
イネ、福島糯8号、障害型耐冷性、穂発芽性、切り餅、糯米
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| 背景・ねらい |
福島県の中山間地(阿武隈山間地)では売れる米作りへの取り組みとして糯品種の栽培が行われている。そこで栽培されている「ヒメノモチ」は、耐冷性が弱く、穂発芽しやすいことから、収量や品質が不安定である。そこで、耐冷性が強く、穂発芽しにくい糯品種を育成する。
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| 成果の内容・特徴 |
- 水稲「福島糯8号」は、中生の早生で耐冷性のある糯米品種育成を目標に1993年に、「ふ系172号」を母に、「奥羽糯347号」を父として人工交配を行い、その後代から育成された品種である(表1)。
- 出穂期は「ヒメノモチ」より3日程度早い“中生の早生”に属し、成熟期は「ヒメノモチ」とほぼ同じである(表1)。
- 稈長、穂長は「ヒメノモチ」並の中稈、中穂で、穂数は「ヒメノモチ」並、草型は“穂重型”に属する(表1)。籾には稀に短芒を生じ、穎色は“黄白”、ふ先色は“褐”である(表1)。
- 耐倒伏性は「ヒメノモチ」並の“やや弱”である(表1)。
- いもち病真性抵抗性遺伝子型は“Pia,Pik”を持つと推定され、圃場抵抗性は葉いもち、穂いもちとも「ヒメノモチ」並の“強”である(表1)。障害型耐冷性は「ヒメノモチ」よりも強く“極強”、穂発芽性は「ヒメノモチ」よりも優り“やや難”である(表1)。
- 収量性、玄米品質は「ヒメノモチ」並である(表1)。
- 食味は、「ヒメノモチ」に比べ、伸びが弱く硬い傾向にあるが、総合値は「ヒメノモチ」並である(図1)。また「ヒメノモチ」に比べ硬化速度が早く、餅を切断する際の作業性に優れ切り餅等の加工に適する(図2)。
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| 成果の活用面・留意点 |
- 福島県の中山間地(阿武隈山間地)に約100ha 程度の作付けが見込まれる。
- 耐倒伏性が不十分であるため、未熟粒発生の低減と倒伏回避のため、多肥栽培は避ける。
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| 図表3 |
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| カテゴリ |
いもち病
加工
加工適性
新品種
水稲
中山間地域
抵抗性
抵抗性遺伝子
品種
良食味
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