タイトル | ピーマンにおけるPMMoV抵抗性遺伝子(L4)に連鎖したDNAマーカー |
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担当機関 | (独)農業技術研究機構 野菜茶業研究所 |
研究期間 | 2000~2001 |
研究担当者 |
吉田建実 松永啓 齊藤猛雄 |
発行年度 | 2001 |
要約 | 塩基配列が5'-AAGGCGCGAACG-3'のプライマーを用いてトウガラシDNAをPCRすると、PMMoV抵抗性のL4遺伝子と連鎖したDNA断片(WA31-1500)が増幅される。このDNA断片はL4遺伝子を有するPMMoV抵抗性個体選抜のDNAマーカーとして利用できる。 |
キーワード | DNAマーカー、PMMoV抵抗性、L4遺伝子、PCR、ピーマン・トウガラシ |
背景・ねらい | PMMoV(トウガラシマイルドモットルウイルス)はピーマン栽培において最も重要なウイルス病害であり、効果的な防除法がないため抵抗性品種の育成が望まれている。L3遺伝子を導入した抵抗性品種が既に開発されているが、これら品種を犯すストレインが発生しているため、L3遺伝子より広範囲のストレインに抵抗性を示すL4遺伝子を導入した抵抗性品種の育成が望まれている。しかし、PMMoVは伝染能力が高く、取り扱いに厳重な注意を要し、このことが品種開発に対して大きな妨げとなっている。そこで、PMMoV抵抗性育種における障壁を軽減するため、PMMoV抵抗性のL4遺伝子に連鎖したDNAマーカーを開発する。 |
成果の内容・特徴 | 1. WA31-1500はトウガラシ近縁種(Capsicum chacoense)由来のL4遺伝子によるPMMoV抵抗性に連鎖したRAPDマーカーである。 2. F2(AP-PM03×三重みどり)から個体別に抽出したDNAを用いて、塩基配列が5'-AAGGCGCGAACG-3'のプライマー(WA31)でPCRをすると(図1)、WA31-1500が増幅された個体は9割以上がPMMoV抵抗性個体である(図2、表1)。 3. 21品種・系統のトウガラシ属植物から抽出したDNAを用いてWA31でPCRをすると、WA31-1500が増幅される品種・系統はほとんどがL4遺伝子を有する(表2)。 4. WA31-1500はL4遺伝子と密に連鎖しており、L4遺伝子を有するPMMoV抵抗性選抜のためのDNAマーカーとして利用できる。 |
成果の活用面・留意点 | 1. WA31-1500をDNAマーカーとして用いることによって、PMMoVを栽培施設に持ち込まずに抵抗性個体を絞り込むことができ、ピーマンのPMMoV抵抗性育種を効率的に進めることが出来る。 2. WA31-1500は一部の罹病性個体でも増幅されるので、接種検定等による抵抗性の確認が必要である。 |
図表1 | ![]() |
図表2 | ![]() |
図表3 | ![]() |
図表4 | ![]() |
カテゴリ | 病害虫 育種 DNAマーカー 抵抗性 抵抗性遺伝子 抵抗性品種 とうがらし ピーマン 品種 品種開発 防除 |