チャ品種・系統及び遺伝資源の炭疸病拡大抵抗性の評価

タイトル チャ品種・系統及び遺伝資源の炭疸病拡大抵抗性の評価
担当機関 (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 野菜茶業研究所
研究期間 2001~2003
研究担当者 吉田克志
武田善行
発行年度 2003
要約 チャ遺伝資源の主要なチャ品種・系統500種類の炭疸病抵抗性は、炭疸病拡大抵抗性検定法を用いて検定でき、中国変種の導入中国系統及びアッサム変種とそれらの交雑後代は炭疽病抵抗性が強い。
キーワード チャ、チャ遺伝資源、チャ炭疸病、拡大抵抗性検定法、病害抵抗性育種
背景・ねらい
 チャ炭疸病はColletotrichum theae-sinensis (Miyake) Yamamotoにより引き起こされるチャの重要病害の一つである。既存の煎茶用品種の多くが炭疸病に罹病性であるため、炭疸病抵抗性煎茶用品種の育成が求められている。チャ遺伝資源の主要品種・系統の炭疸病抵抗性を炭疸病拡大抵抗性検定法(平成14年度野菜茶業研究成果情報)を用いて検定し、病害抵抗性育種に利用可能な育種素材を明らかにする。
成果の内容・特徴 1.
野菜茶業研究所枕崎茶業研究拠点で保存されているチャ遺伝資源のうち、日本在来種由来のチャ品種・系統87、中国変種の導入中国系統とその交雑後代163、アッサム変種とその交雑後代232、合計500品種・系統の炭疸病の評価は、炭疽病拡大抵抗性検定法により、抵抗性・極強(3mm未満)、抵抗性・強(3-5mm未満)、抵抗性・中(5-8mm未満)および抵抗性・弱(8mm以上)の4段階に類別することで可能である(表1)。
2.
検定を行った全てのチャ品種・系統の圃場における炭疸病の自然発生調査による圃場の抵抗性判定の結果は検定法の結果と類似しており、アッサム変種とその交雑後代および中国変種の導入中国系統とその交雑後代の多くが炭疸病抵抗性・極強および抵抗性・強に判定される。これに対し、日本在来種由来の品種の多くが抵抗性・中以下に判定される。
成果の活用面・留意点 1.
抵抗性・極強および抵抗性・強と判定された品種・系統を炭疸病抵抗性育種の交雑親に利用できる。
2.
炭疸病抵抗性品種育成を行う場合、抵抗性判定が抵抗性・中以下の品種は炭疸病抵抗性が強以上の品種と交雑する必要がある。
図表1 233032-1.gif
カテゴリ 育種 遺伝資源 炭疽病 抵抗性 抵抗性検定 抵抗性品種 病害抵抗性 品種

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