単純反復配列(SSR)マーカーを基にしたメロン連鎖地図

タイトル 単純反復配列(SSR)マーカーを基にしたメロン連鎖地図
担当機関 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 野菜茶業研究所
研究期間 2002~2008
研究担当者 Antonio J. Monforte(スペインIRTA)
坂田好輝
小原隆由
松元哲
吹野伸子
杉山充啓
國久美由紀
発行年度 2008
要約  構築したメロン連鎖地図の全長は877cMであり、157個のSSRマーカーを含んでいる。この連鎖地図には、うどんこ病抵抗性に関する2つの量的遺伝子座(QTL)、ワタアブラムシ抵抗性、えそ斑点病抵抗性および果肉色を支配する遺伝子が座乗している。
キーワード メロン、連鎖地図、SSRマーカー、うどんこ病抵抗性、ワタアブラムシ抵抗性、えそ斑点病抵抗性、果肉色
背景・ねらい  連鎖地図は選抜マーカーを開発する上で重要である。しかし、従来報告されていたメロン連鎖地図には、座乗する汎用性の高いマーカーは少なく、日本品種へ適用できる選抜マーカーは限られていた。そこで、汎用性の高いSSRマーカーを用いて他の連鎖地図との比較・統合が可能な連鎖地図を構築して、ワタアブラムシ抵抗性、えそ斑点病抵抗性および果肉色を支配する遺伝子を位置づける。さらに、この地図を用いてQTL解析を行うことでうどんこ病抵抗性に関与する遺伝子座を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 本連鎖地図の作成に用いた集団は、うどんこ病、ワタアブラムシ、えそ斑点病に対して抵抗性を持つアメリカキャンタロープ「AR 5」と感受性であるアールスフェボリット「春系3号」との交雑F2に由来する組換え型自殖系統93系統である。
  2. 本地図の全長は877cMであり、157個のSSRマーカーと7個のSCAR/CAPSマーカー、また、ワタアブラムシ抵抗性、えそ斑点病抵抗性および果肉色を支配する遺伝子の計167マーカーが座乗しており、20連鎖群から構成される(図1)。
  3. うどんこ病抵抗性に関与する2つのQTLは、第IIA連鎖群および第XII連鎖群に位置づけられる。
  4. 本地図のすべての連鎖群はGonzalo et al. (TAG 117:1345-1359, 2008)の連鎖地図との共通マーカーはそれぞれ5個、42個、41個であり、本地図とこれらの連鎖地図との比較が可能である。
成果の活用面・留意点
  1. 本連鎖地図は、多型性に富み汎用性の高いSSRマーカーを用いて構築されていることから、異なる解析集団においても効率的な連鎖地図構築および選抜マーカー開発に利用できる。
  2. メロン連鎖地図および座乗するマーカーに関する情報は、野菜DNAデータベース(VegMarks,http://vegmarks.nivot.affrc.go.jp/VegMarks/jsp/index.jsp)で公開している。
図表1 233141-1.gif
カテゴリ うどんこ病 かき データベース 抵抗性 品種 メロン わた

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる
S