タイトル |
機械移植用はとむぎの育苗技術 |
担当機関 |
福島県農業試験場 |
研究期間 |
1988~1990 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1989 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
- ハトムギを田植機(棒爪式)で移植するための育苗法としては、箱当たり300g
(浸種後重量)の播種量が適する。播種量が少ないと植付け時の欠株が多くなる (表1、表2)。
- 育苗日数は20日程度が適する。育苗日数が長くなると、草丈が伸長するとともに
葉の退色や葉先枯れ等苗の老化がみられ、活着率も低下する (表2)。
- 育苗手順は、(1)ベンレートT 200倍液72時間浸漬-(2)土詰め(水稲中苗用育苗箱-
施肥量三要素各1g/箱)-(3)灌水-(4)播種-(5)覆土-(6)発芽促進(育苗器、 27~30度C、約40時間)-露地育苗とする。
- 機械移植されたハトムギは、手植えされたものに比べ短稈になる。しかし、株当たりの
茎数、鞘状包数については両者の差が小さい。収量は、欠株分だけ機械移植が 手植えより劣る(表3)。
- 技術・情報の適用効果
ハトムギ機械移植作業の精度向上が期待される。
- 適用の範囲
福島県
- 普及指導上の留意点
- 播種前の灌水は軽く行う。
- 播種後は灌水をしない。
- 育苗器からは出芽始めで出す。
- 機械移植の栽植密度は、欠株を考慮して手植えより密植にする。
- 移植後は、活着するまで湛水しない。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
育苗
施肥
播種
はと麦
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