タイトル |
メッシュ気温を利用した穂ばらみ期障害不稔発生予測 |
担当機関 |
山形農試生物 |
研究期間 |
1988~1989 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1989 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
水稲品種ササニシキの減数分裂期低温による障害不稔発生程度の予測を行い、 メッシュ気温を利用して予測のマップ化を行う。
- 減数分裂期の把握
生育進度の予測式をもとに減数分裂期を把握する。 生育進度の予測式は、2に示した。減数分裂期は、 DVI値0.78±0.03程度である。
- 生育のバラツキのモデル化
移植葉数を異にした栽培試験から、減数分裂期頃のほ場内の生育のバラツキはDVI値で 0.06程度であると考えられる。生育のバラツキが正規分布していると仮定し、 モデル化を行った。 モデル式は、2に示した。
- 冷却指数の算出
生育のバラツキのモデルから減数分裂期に相当すると考えられるほ場内の株の確立 分布と、日平均気温から計算した冷却量を掛け冷却指数を算出する。 冷却指数の算出式は、2に示した。
- 冷却指数と障害不稔発生程度
冷却指数と障害不稔発生程度との関係は、表1・ 図1に示した。
- 技術・情報の適用効果
障害不稔発生程度を早期かつ省力的に把握することにより、良質米安定生産ための 的確な刈取適期等の技術対策の判断を支援する。
- 適用の範囲
県内 内陸地方
- 普及指導上の留意点
障害不稔発生程度は、日照時間が少ない場合に助長されるため、日照時間を考慮 する必要がある。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
水稲
品種
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