タイトル |
緩効性肥料(被覆尿素)利用による早期追肥効果 |
担当機関 |
青森県農業試験場 |
研究期間 |
1987~1989 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1989 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
- 溶出率並びに肥効から判断して、本県においては被覆尿素LP40号(40日タイプ)が
適する。
- 穂肥2回体系に代わる緩効性肥料の利用法と肥効
- 追肥時期:穂首分化期~穂首分化期5日以内。
- 追肥量:予定した穂肥2回分の量とする。
- 被覆尿素を追肥に用いた場合の肥効発現のピークは、減数分裂期から穂揃期にかけて
見られることから、速効性肥料を用いた時と比べ追肥後の葉色の上がり方は遅い。 また収穫期まで茎葉N%は高く保たれる。
- 深層追肥に代わる緩効性肥料の表層追肥
- 追肥時期:穂首分化期7日前~穂首分化期。
- 追肥量:予定した深追量とする。
- 緩効性肥料の追肥により登熟歩合が向上し、増収が期待できる。
表1. 追肥窒素の日当り吸収量 表2. 窒素含有率及び吸収量の推移 表3. 収量及び収量構成要素 - 技術・情報の適用効果
追肥労働力の軽減と低コスト栽培につながる。
- 適用の範囲
山間、海岸冷涼地帯を除く県下全域。
- 普及指導上の留意点
- 追肥時期が遅れると有効茎歩合の低下及び籾数不足となり、増収が期待できない。また
施肥窒素の利用率も低下する。
- 追肥窒素の籾への配分率(移行率)は、2回追肥した場合と同程度である。被覆尿素に
よる早期追肥が米の品質・食味に及ぼす影響は少ないが、深層追肥量並の多肥施用 では若干等級が低下する。
- 基肥対追量の比率は、それぞれの追肥体系(穂肥2回、深層追肥)を計画した場合の
基肥量及び追肥量とし、窒素施用基準総量をこえないようにする。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
肥料
施肥
低コスト栽培
良食味
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