タイトル |
病斑型を異にする非親和性いもち病菌の前接種による葉いもち発病抑制 |
担当機関 |
東北農業試験場 |
研究期間 |
1982~1990 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1989 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
非親和性のいもち病菌(以下非親和性菌)をイネに前接種すると抵抗性が誘導され、 葉いもちが抑制されることはすでに知られている。ここでは病斑型を異にする 非親和性菌を数種類用いて抑制効果の程度を比較した。
- 非親和性菌前接種による葉いもち発病抑制効果は、供試菌株のいかんにかかわらず
認められるが、病斑を形成しない菌株を前接種した場合は、褐点や停止型小病斑を 形成する菌株を前接種した場合に比較して、抑制効果が低かった。
- 供試菌株の中では、停止型小病斑(bg型)を形成する菌株を前接種した場合の抑制効果が
最も大きかった。
- 非親和性菌前接種による発病抑制程度とイネ品種の圃場抵抗性の強弱とは一定の関係が
認められなかった(表1、 図1)。
- 技術・情報の適用効果
生物機能を利用した葉いもち防除法の開発に有用である。
- 適用の範囲
国・公立試験研究機関
- 普及指導上の留意点
親和性の有無は、いもち病菌のレースとイネ品種の抵抗性遺伝子との組み合わせに よって決定される。非親和性菌の菌株選定にあたっては、作付品種の抵抗性遺伝子型を 考慮に入れる必要がある。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
病害虫
いもち病
抵抗性
抵抗性遺伝子
品種
防除
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