タイトル |
統合型ソフトを利用した経営設計支援システム「経営くん」 |
担当機関 |
岩手県立農業試験場 |
研究期間 |
1988~1990 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1989 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
パーソナルコンピュータで作目ごとに技術体系を組み立て、生産物・資材価格等の 変化に応じた収益性を簡便に試算できる経営設計支援システム「経営くん」を 開発した。
- 標準技術体系の経営試算表が得られる
137作目の標準技術体系をもとに作成された、作目単位の生産費と収益性の分析指標を あらわす収益・費用集計表、生産資材集計表、施設・機械費集計表、機械利用配分、 労働配分等の帳票が登録されており、作目を指定すれば帳票を出力することができる。 また、生産物の単収・販売価格、生産資材単価・数量の変更が可能であり、その 結果を自動的に再計算した上記の各集計表が出力される (表1)。
- 新規に技術体系を作成できる
標準技術体系の内容が適用対象とする地域と異なるような場合には、新たな技術体系を 任意に組み立てることができる。統合型ソフトを利用して生産資材・施設機械等の 価格及び耐用年数のデータベースから必要な資材・農機具等を検索抽出し、 体系組立ファイルを用いて一定様式に従いデータ入力すれば、新規の各集計表が 自動的に作成し出力できるしくみとなっている (図1)。
- 技術・情報の適用効果
農業経営設計および各種事業の営農計画作成にさいして、作目の技術体系と経営収支 等の設計基礎資料収集に多大な労力を要していたが、本システムを利用することで これらの資料が迅速に得られる。普及現場での適用では高い評価が得られた。
- 適用の範囲
標準技術体系及び生産物・生産資材価格は岩手県を対象としている。
- 普及指導上の留意点
- 本システムは市販の統合型ソフトを用いて開発した。従って、利用者は本システム
のほか、別途にMS-DOSと統合型ソフト(Lotus 1-2-3 R2.1J plus)を用意しなければ ならない。
- 使用機器はコンピュータ本体(NEC PC-9800シリーズ)、ディスプレイ、プリンター。
- 標準技術体系は岩手県専門技術員、各試験場、農業改良普及員等が作成した。
- 本システムは2作目以上を組み合わせる複合経営の設計機能は持たないが、既に
開発されている「複合経営診断設計システム」の入力帳票を作成する。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
経営管理
経営診断
データベース
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