タイトル |
放牧・採草兼用草地の施肥管理方式 |
担当機関 |
東北農業試験場 |
研究期間 |
1986~1988 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1989 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
兼用草地の施肥配分は、各種混播組合せ草地(基幹草種はオーチャードグラス及び チモシー)並びに各利用方式(採草主体及び放牧主体)いずれの場合も、等分施肥 または早春・1番草後重点施肥とする。
- 技術・情報の適用効果
- 各種混播組合せ草地の採草時収量は早春重点施肥が多いが、放牧時収量及び
年間収量は、等分分施が他の施肥配分に比べほぼ同等か多収であり、収量面において 有利である(図1)。
- 採草主体草地は、少肥条件(N15kg/10a/年)では早春・1番草後重点施肥が、多肥条件
(N20kg/10a/年)では等分施肥が放牧時収量及び年間収量とも多収である。また、 放牧主体草地では少肥、多肥条件とも早春・1番草後重点施肥が他の施肥配分に比べ 放牧時及び年間収量が勝る傾向にある(図2)。
- 適用の範囲
北東北地域全域
- 普及指導上の留意点
- 兼用草地では草量確保の上から年3回追肥を標準とし、1番草採草後放牧する利用方式
では施肥時期を早春、1番草採草後または放牧1回利用後、及び8月中下旬とする。
- 草地造成後の利用初年目の施肥量は草生の安定化、とくにシロクローバの定着を
促すため、窒素を10kg/10a/年程度とする。
- 肥料成分の施用割合は放牧家畜の糞尿還元量を考慮し、N:P2O5:K2O=1:2/3:1/3~2/3とする。
- 施肥量は目標収量に応じて設定する。目標収量5t/10aではN15kg/10a/年が必要である。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
肥料
施肥
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