| タイトル |
リンゴ‘ジョナゴールド’果皮の粘着性物質 |
| 担当機関 |
青森県りんご試験場 |
| 研究期間 |
1982~1984 |
| 研究担当者 |
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| 発行年度 |
1989 |
| 成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
果物市場及び消費者センター等からリンゴ‘ジョナゴールド’果皮が粘着性を示すのは 何故か、何か塗っているのか、との問い合わせが寄せられた。そのため、果皮の ろう質物のうち、特に室温で粘着性を示す不飽和脂肪酸に着目して採取時期別に ガスクロマトグラフ質量分析計により分析した。
- 果皮における粘着性の発生時期はリノール酸の発生・増加時期と一致した。また、
熟度が更に進んだ時期ではリノール酸以外にオレイン酸も発生・増加した。 一方、これら二つの融点は前者が-9.5度C、後者が14度Cであり、したがってこれらは 室温で液状で粘着性を示す。しかし、他のろう質物の融点は室温より高く、粘着性を 示さない(表1、 表2)。
- 0度C冷蔵庫内においても粘着性を示すこと、粘着性の発生時期がリノール酸の
発生増加時期と一致すること、存在量がオレイン酸よりリノール酸の方が多いこと、 この三つの理由から果皮の粘着性を示す主因物質はリノール酸であることが想定 されたため、実際に粘着性が発生していない果実にこれを塗布した。その結果、 自然状態の粘着性現象とよく似た症状が発生した。
- 以上の結果から、‘ジョナゴールド’が成熟すると、室温で粘着性を示すリノール酸、
更にはオレイン酸が果皮から自然に分泌され、それが果皮に多量に存在する メリシン酸やノナコサン等の室温で固形を示す物質を溶かしこんでいる状態が発生 してくる。これがリンゴの粘着性現象であることが明らかになった。
- 技術・情報の適用効果
粘着性現象の主因物質であるリノール酸は必須脂肪酸の一つで、食用上問題が ないことが明らかとなった。
- 適用の範囲
リンゴ栽培地域
- 普及指導上の留意点
特になし
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| 図表1 |
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| 図表2 |
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| カテゴリ |
りんご
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