タイトル |
ウイルスフリー種苗の効率的増殖技術 |
担当機関 |
秋田県農業試験場 |
研究期間 |
1985~1989 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1989 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
組織培養技術を利用したニンニク・サトイモ・ナガイモの効率的増殖を図る。
- 供試部位:茎頂(ニンニク・サトイモ)、腋芽を含む茎切片(ナガイモ)
- 培地:
ニンニク カルス形成 LS+2,4-D 0.5mg/l+Ki 0.01mg/l 再分化 LS+NAA 0.2mg/l+BA 2.0mg/l (ショ糖 30g/l、寒天 8g/l、pH 6.0) サトイモ MS+IAA 0.1mg/l+Ki 0.1mg/l (ショ糖 30g/l、液体培地、pH 5.8) ナガイモ LS+BA 0.01mg/l (ショ糖 30g/l、液体培地、pH 5.8)
- 培養条件:21度C、1000~2000Lx、16時間照明、サトイモ・ナガイモでは外植片を
培地に浮かべて静置培養する。
- 技術・情報の適用効果
- ニンニクはカルスがわずかに形成されるものの、置床した生長点当たり2.9本の
移植可能なシュートが得られる(表1)。
- サトイモは異常な生育(シュート基部の肥大)が見られず、発根量が多く直ちに
順化個体が得られる。また、根に付着する寒天を洗浄する必要が無く順化作業が 容易となる(表2)。
- ナガイモは腋芽を培養することで3ヵ月で18.5の新たな腋芽を形成し、試験管内で
腋芽による増殖が可能であった(表3)。
- 適用の範囲
- 普及指導上の留意点
ニンニクはカルス形成培地で1ヵ月培養したのち、再分化培地へ移床する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
効率的増殖技術
さといも
にんにく
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