タイトル |
中雪地帯における「あおばねずみ」の適用 |
担当機関 |
山形県蚕業試験場 |
研究期間 |
1985~1989 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1989 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
- 古条挿し木により採苗を行う場合、IBA処理を行うことにより活着率・成苗率とも
向上する。
- 枝条生育は春切、夏切共に初期生育が旺盛で、剣持を上回る生育を示すが、晩秋蚕時
には剣持と同程度となる。
- 枝条数は剣持より少ないが、葉量割合が高く、収穫法の差異に関係なく剣持より
多収を示した。
- 桑裏うどんこ病に強く萎縮病に対しては剣持とほぼ同等であるが胴枯病にやや弱い。
しかし慣行の防除技術を行うことにより栽培が可能である。あおばねずみは県内 少~中雪地帯において春秋兼用・夏秋蚕専用として適用が可能である。
表1. 収量の推移 表2. 蚕期別枝条構成 表3. 胴枯病被害率 - 技術・情報の適用効果
山形県内の桑園は、おもに剣持を中心とした栽培が行われているが、収量性・葉質に 問題がある。新品種「あおばねずみ」は初期生育・再発芽力が旺盛で、1春1夏の 輪収体系・夏秋専用桑園としての利用で多収性を示す。 県内少・中雪地帯での高位生産性が期待される。
- 適用の範囲
山形県内の少・中雪地帯
- 普及指導上の留意点
- 萎縮病抵抗性にやや欠けるので、剣持同様過度の伐採を避ける。
- 枝条数が少ないため、未成木での株作り(剪定)に留意する。
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図表1 |
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図表2 |
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図表3 |
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カテゴリ |
病害虫
萎縮病
うどんこ病
桑
挿し木
新品種
多収性
抵抗性
防除
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