タイトル |
桑葉カルスからの器官分化誘導技術 |
担当機関 |
東北農業試験場 |
研究期間 |
1986~1990 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1989 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
桑の育種素材を大量、かつ効率的に作出し、優良桑品種の育成と育種年限の短縮を 目途に、桑の実生葉カルスからの不定芽形成と個体再生の培養条件について検討した。
桑品種「剣持」の実生葉から誘導したカルスを用い、不定芽形成、そして再生個体を 得ることに成功した。
- 不定芽が形成されたカルス数は30個のうち4個であった。そのほか不定芽発生直前と
みられるカルス2個が観察された。 これら不定芽形成カルスの1個は、不定芽の発生が極めておう盛で再分化能の高い カルスであった。
- すべての不定芽には発根を伴っていないため、5~10mmの大きさに伸長したものを
順次カルスから分離し、発根培地に移した。発根個体はMS培地にNAA 0.1mg/lを 添加し、暗条件で20日間培養することによって得られた。
表1. 不定芽が形成された培地・培養条件 写真1. 再生個体 - 技術・情報の適用効果
本技術を確立することにより、変異を伴った育種素材の大量増殖が可能で、その 作出には季節的な制約が少ないため、従来の交雑法と組み合わせた育種の効率化が 図られるとともに、育種年限の短縮につながるものと期待される。
- 適用の範囲
桑育種素材化及び育成
- 普及指導上の留意点
特になし
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
育種
桑
品種
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