良餅質・耐冷性水稲新品種候補「秋田糯45号」

タイトル 良餅質・耐冷性水稲新品種候補「秋田糯45号」
担当機関 秋田県農業試験場
研究期間 1981~1990
研究担当者
発行年度 1990
成果の内容・特徴
  1. 技術・情報の内容及び特徴
    1. 水稲「秋田糯43号」は、早生、安定多収、餅質良好の糯品種である。
      平成4年度より奨励品種に採用される予定である。
    2. 昭和56年に強稈、多収の糯品種を目標として「中部糯37号」を母、「アキヒカリ」を
      父として人工交配し、平成元年F9より「秋田糯45号」の系統名を付し、
      県内現地試験に供試して検討を重ねてきた。「秋田糯45号」は平成3年でF11になる。
    3. 出穂期は「オトメモチ」より2~3日早い、育成地では早生に属する。
    4. 「オトメモチ」に比べ稈長はやや短く、穂長は長い、穂数は多い、短稈の
      偏穂数型で、耐倒伏性は「オトメモチ」より強い。「オトメモチ」より多収で外観品質
      及び餅質も勝る。
    5. 耐冷性は「オトメモチ」よりは強く中程度である。いもち病抵抗性遺伝型はpi-aと
      推定され、圃場抵抗性は、葉いもち、穂いもちとも「オトメモチ」より強い中程度
      である。白葉枯病抵抗性は中、穂発芽性も中程度である。
    秋田糯45号の特性概要
  2. 技術・情報の適用効果
    「オトメモチ」は昭和41年採用以降秋田県内の県北及び県南山間部を中心に強稈、
    多収の糯品種として貢献してきたが、いもち病に弱い上に餅質に難点があった。
    「秋田糯45号」は「オトメモチ」よりさらに強稈、多収で耐冷性が強く、穂発芽性も
    「オトメモチ」より改善されており、餅質も優れているので、「オトメモチ」に
    替えて普及することによって、山間部を中心とする県内糯米生産の安定生産に
    寄与できる。
  3. 適用の範囲
    県内高標高地を除く県内一円
  4. 普及指導上の留意点
    1. 短稈で耐倒伏性強だが、登熟と品質向上のために過剰な追肥は避け、幼形期および
      減分期追肥を中心とする。
    2. 遅刈りは品質の低下を招くので、適期刈り取りに努める。

図表1 233352-1.gif
カテゴリ いもち病 新品種 水稲 抵抗性 品種

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