タイトル |
なたね新奨励品種「キザキノナタネ」 |
担当機関 |
青森県畑作園芸試験場 |
研究期間 |
1986~1989 |
研究担当者 |
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発行年度 |
1990 |
成果の内容・特徴 |
- 技術・情報の内容及び特徴
- 来歴
ゼロ・エルシン酸、良型、耐病性、多収品種を目標として、農林水産省東北農業試験場 栽培第二部作物第5研究室において昭和54年(播種年度、以下同様)に育成された。 本県では昭和61年に系統適応性検定試験、昭和62年から63年に品種選定試験に 供試した。
- 特性の概要
- 脂肪酸組成に占めるエルシン酸含量はゼロである。
- 長茎であるが耐倒伏性は強い。
- 1穂莢数・1莢結実数は多く、「カミキタナタネ」より多収である。
- 粒色は黒で、粒大の揃いは良い。
- 抽苔期・開花期・成熟期は「カミキタナタネ」並みである。
- 寒雪害には「カミキタナタネ」並みに強く、菌核病抵抗性は「トワダナタネ」並みに
強い。
- 含油率は「カミキタナタネ」より2~3%高い。
表1 系統適応性検定試験・品種選定試験成績 表2 品種選定現地試験成績 - 技術・情報の適用効果
- わが国初のゼロ・エルシン酸なたね品種として県産なたねの品質の飛躍的向上が
図られる。
- 「カミキタナタネ」より多収であるため、単収を向上させることができる。
- 適用の範囲
青森県下全域
- 普及指導上の留意点
- 自然交雑によるエルシン酸含量の増加を防ぐために、全面的に「東北84号」に
品種更新する。
- 適期(9月上旬)播種、適播種量(350~450g/10a)を守る。
- その他の肥培管理は「カミキタナタネ」に準じて行う。
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図表1 |
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図表2 |
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カテゴリ |
抵抗性
なたね
播種
肥培管理
品種
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